悔しさが消えない夜に「心を軽くするシンプルな乗り越え方とは?」

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

「悔しい気持ちが忘れられない」「仕返ししたくなるほど心がざわつく」......
 そんなとき、どう感情を受け止めたらいいのでしょうか?

 日常の中でふと湧き上がる悔しさには、大きく分けて2つのタイプがあります。この記事では、それぞれの悔しさとの向き合い方や、心を少しずつ軽くする方法を、優しく丁寧にお伝えします。

あのとき、ああすればよかった

「どうして私ばかり......」

 そんな思いが頭から離れず、心がざわざわして眠れない夜。
 それは、あなたが一生懸命に生きてきた証でもあります。

 誰かに傷つけられた言葉。
 叶わなかった夢。
 理不尽な扱いを受けたこと。
......悔しさの原因は、人それぞれですが、感情の整理ができないとき、私たちは心の中で何度もその出来事を再生してしまいます。

「悔しさ」とどう付き合い、どうすれば心を軽くできるかを、2つの視点からお話しします。


喪失の悔しさ:叶えられなかった未来に向けた涙

 得られると思っていたものを失ったとき。
「もしもこうしていたら.....]という後悔と共に生まれるのが、喪失の悔しさです。

 この感情と向き合うために、大切なのは「自分を責めないこと」
 そして、感情を無理に消そうとしないことです。
できること:
・思いきり泣く
・気のおけない友人と過ごす
・自分にちょっとしたご褒美をあげる

こうした小さな行動が、気持ちの切り替えにつながります。

尊厳が傷ついた悔しさ:比較から生まれる苦しみ

 誰かに馬鹿にされたり、他人と比べられたりすることで傷つく「尊厳の悔しさ」
 この感情は「自分が下に見られた」と感じたときに強く表れます。

 でも、少し視野を広げてみてください。
「本当にその人のようになりたい?」と問いかけると、自分が大切にしたいものが見えてきます。

コツは「まあ、いいか」と思うこと。
 完璧じゃない自分をそのまま認めてあげることが、心を守る一歩になります。


「仕返ししたい」と思ったときに

 人間関係に悔しい思いをしたとき「やり返したい」と思うこともあるでしょう。
けれど、その気持ちに従っても、すっきりすることはほとんどありません。

覚えておいてほしいのは、
人を傷つける人は、自分を大切にできていない”かわいそうな人”だということ。
あなたは決して、同じような存在にならなくていいのです。

悔しさは「希望」に変えられる

「悔しい」という感情は、裏返せば「もっと良くなりたい」「もっと大切にされたい」という願いの現れです。
過去を否定するのではなく、その経験を「自分の力」に変えること。それが、悔しさを前向きに変えていく鍵になります。



最後に

 悔しさを感じるのは、あなたが真剣に生きているからこそ。
大丈夫です。その気持ちはちゃんと乗り越えられます。
「今の自分にできること」を見つめ直しながら。
 明日は少しだけ、心が軽くなっていますように。

 人に話せない悔しさを、ひとりで考えていませんか?
 悔しい気持ちを感じるのは、あなたが真剣に生きている証拠です。
自分の気持ちに寄り添いながら、焦らず自分のペースで前を向いていきましょう。

 どんな感情も、あなたの人生にとって「無駄なもの」はひとつもありません。
今日のあなたの気持ちが、やがて「優しさ」や「強さ」へとつながっていきますように。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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