正しいことを言っているのに、どうして届かないんだろう?

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:悩んだ時の対処法

心に寄り添う言葉が、信頼を育てる第一歩

こんにちは。
日々、子育てや人間関係の悩みをうかがう中で、こんな声をよく耳にします。

「自分は間違ったこと言っていないのに、全然伝わらないんです」
「正しいことをちゃんと言ってるつもりなのに、反発されるばかりで...。」
とてもよく分ります。

私たちは大切な人のことを思うからこそ、正しい選択をしてほしい、失敗してほしくないと願います。
だからつい、正しいことをしっかり伝えたくなる。それ自体は決して悪いことではありません。

でも、人の心は「正しいことだから」と理屈で動くわけではないのです。



責められたと感じたとき、人は心を閉ざすもの

たとえば、お子さんに「なんでそんなことをしたの?」
「それはダメでしょ」と言ったとき。
そしかしたらお子さんは、頭で「確かにそうだな」と思っているかもしれません。

でも同時に、
「また怒られちゃった」
「自分ばっかり悪いって言われる」
そんなふうに感じて、心のドアをそっと閉めてしまうこともあります。

大人同士でも同じです。
職場の同僚やパートナーに正論を伝えたとき、
「それはそうだけど、なんか責められてる気がする」
と、モヤモヤした経験はありませんか?



人の心は「分かってもらえた」と感じた時に動き出す

逆に「そうだったんだね」そんな気持だったんだね」と言葉をかけられたとき。
私たちはホッと肩の力が抜けて、心の奥で「分かってもらえた」と感じます。

その安心感があるからこそ、
「じゃあ、どうしようかな」
「そういうやり方もあるかも」と、自分から考えたり、動いたりする気持ちが芽生えるのです。

正論より、まずは共感。信頼を育む言葉を

これは甘やかしでも、相手の間違いを認めることでもありません。気持ちを一度受け止めたうえで、伝えたいことをそっと伝える。
それが長い目で見れば、一番の近道なのです。

子育てでも、夫婦や親子、職場の人間関係でも同じです。
正しいことを伝えたいときほど、まずは
「あなたがどう感じているのかを知りたい」
そんな気持ちで耳を傾けてみてください。



まとめ あなたの言葉は、もっと届くようになります

「正しいことを伝えたいのに伝わらない」
それはあなたの優しさや責任感が強い証拠です。
だからこそ、少しだけ視点を変えてみませんか?
相手が「分かってもらえた」と感じるだけで、あなたの言葉はもっと届くようになります。

もし、どうやって言葉をかけたらいいか悩んだときは、いつでもご相談ください。
一緒に、新しい伝え方を見つけましょう。







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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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