自分の居場所が見つからず寂しさを感じるとき
「できない」と感じるとき、心がざわつくのは自然なこと

忘れ物が多い、授業中にじっとできない、支持を聞かず突拍子もない行動をする・・・
そんな子どもたちの姿を前にすると、親として不安や焦りを感じるのは、自然な反応です。
「どうしてうちの子だけできないの?」
「このままで大丈夫なのだろうか?」
そんな思いに胸が締め付けられる日もあるかもしれません。
でも、その感情は、子どもを大切に思う親心の表れです。
まずは自分の気持ちを「ダメなもの」と責めずに、そっと受け止めてあげましょう。
子供たちは、わざと困らせているわけではありません
忘れてはいけないのは、子供たちは、生まれ持った脳の特性を抱えながら、自分なりに必死にこの世界を生きているということです。
精神科医アンデシュ・ハンセン氏は、ADHDを「劣ったもの」とは見ません。
彼は言います。
それは「エネルギー」「創造力」「探究心」という、未来を拓くための大切な力だと。
私たちが「普通にできること」を求めすぎると、子供たちは自分にダメ出しを重ね、自信も持てずに心を閉ざしてしまうかもしれません。
「小さなできる」を見つけ、そっと応援しよう
忘れ物をしてしまう子どもでも、その自由な発想で周りを笑顔にするかもしれません。
じっとしていられない子どもでも旺盛な好奇心で新しい世界を切り拓くかもしれません。
目の前に見える「できないこと」ではなく、小さな「できること」を探していきましょう。
親にできるのは「あなたにはあなたの良さがある」と信じ、そっと応援することです。
そのまなざしが、子ども達にとって、何よりの力になります。
子どもの未来は、信じるまなざしから育つ
子どもたちを「型」にはめようとせず、ひとりひとりの個性と可能性を、信じて育てて行きましょう。
未来を生きる力は、「信じてくれる大人がいた」という記憶から育ちます。親である私たちが、迷いながらも子どもたちを信じ続けること・・・それが、きっと未来への贈り物になるはずです。



