心のクセは変えられます 〜幼少期の体験がもたらす無意識のパターン〜

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

なぜか同じことでつまずく…その理由とは?


「また同じことで落ち込んでしまった...」
「人間関係がうまくいかないのは、私のせい?」

こうした悩みを抱える方の中には、自分を責めてしまう人が少なくありません。でも実は、そうした繰り返しには「心のクセ」が影響していることがあります。

心のクセとは、幼いころの体験を通して無意識に身についた、思考や行動、感情の反応パターンのこと。そしてそれは、気づきと丁寧な見直しによって、変えていくことが可能なのです。




幼少期に身につけた生きる術

私たちは、生まれてからずっと、環境に適応しながら成長してきました。特に、親や養育者との関係は、子どもの心に深く影響を与えます。
たとえば、普段は厳しい親が、子どもが体調を崩したときだけ優しくしてくれた。そんな経験が繰り返されると「不調でいると愛される」といった無意識の結びつきができてしまうことがあります。

また、家庭の中で誰かが不安定な態度をとったときに、周囲がその人に合わせて要求をのむことが多かった場合、子どもは「感情的に振るまえば思いどおりになる」と学んでしまうかもしれません。

どちらも、子どもがその場を生き抜くために身につけた方法です。決して悪意があった訳ではなく、自分を守るための知恵だったのです。

大人になってからも続く無意識のパターン

こうした「成功体験」は、無意識のうちに心に刻まれます。そして大人になってからも、不安やストレスを感じたとき、当時と同じようなパターンで反応してしまうことがあります。
・理由もないのに体調を崩してしまう
・感情の波が激しくなり、人間関係に支障が出る
・頼りたい気持ちがうまく伝えられず、孤立してしまう

これらの行動は、意識してやっているわけではありません。だからこそ、「どうしてうまくいかないんだろう」と悩んでしまうのです。



心の癖は気付くことから変えられる

では、どうすればこの無意識のクセを変えていけるのでしょうか。
まず大切なのは「気づくこと」
自分の反応に「あれ、なんで私はこう感じたんだろう?」と立ち止まり、そこにある感情の根っこを見つめてみることです。
そして「これは私が過去の体験から学んだことかもしれない」と受け入れる。自分を責めるのではなく「よく頑張ってきたね」と、いたわる気持ちで振り返ってみてください。

その上で「もっと自分に優しい選択肢」を少しずつ増やしていくこと。例えば、心がざわついたときにひとりで抱え込まず、信頼できる人に話してみる。完璧を目指すより、今日はこれでOK!と自分に言ってあげる。そんな小さな工夫が、自分の心をほぐしていく第一歩になります。



あなたの心は、今日からでも変わりはじめる

こころのクセは、長い時間をかけて身についたものかもしれません。でも、それは変えられないものではありません。
今この瞬間から、自分に対する眼差しを変えていくことができるのです。
「私は不安定な自分でも、受け入れる」
「人に頼っても大丈夫」
「私は、もっと楽に生きていい」
そんな風に、自分に語りかけるような日々を重ねていくことで、少しずつ心が軽くなり、人との関係も変わっていきます。

心のクセは、気づきと優しさによって変わります。自分自身を、もっと心地よく生きられるように。
その一歩をここから踏み出してみませんか?


「カウンセリングルーム大空」では、心のクセをとる「自分を好きになる講座」を開催しています。
ご希望の方㏋よりお申し込みください。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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