過去の悔しさと「いい関係」を築くためのステップ

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

「悔しさをコントロールできる人は人生の幸福度が30%高い」と心理の研究で言われています。

逆に、悔しさを引きずる人は、自己肯定感が低くなり、未来の選択にも悪影響を与えることが分かっています。「あの時、もっとこうしていれば……」と何度も後悔することに、どれほどの意味があるのでしょうか? 

カウンセリングでも、その悔しさで苦しんでいる方が多くいます。これからお話しすることは、心理学的に効果があると言われている「悔しさを手放す方法」です。

この記事では「悔しい気持ち」を整理し、前向きなエネルギーに変える3つの方法を紹介します。科学的なアプローチを使えば、悔しさに振り回されることなく、自信を取り戻すことができます! 悔しさを手放し今を大事にしたいと思う方はぜひ読み進めてください。


悔しさにとらわれずに生きるための3つの方法


「悔しい気持ちが消えない……」「過去を思い出して落ち込んでしまう……」そんな悩みを抱えていませんか?
 実は、悔しさを手放すには「考え方」「行動」「習慣」の3つを変えるだけでOKです。
今回は、画期的で新しい方法を6つご紹介します。

1.悔しさ日記をやめる
悔しい気持ちをノートに書きすぎると逆効果になります。悔しさを整理しようと、毎日のようにノートに書いていませんか?

実は、悔しさを何度も言葉にすると、余計にその記憶が強化されることが分っています。

◆どうすればいいのでしょう? ➝「未来日記」に変えましょう。「次はこうする」「これができたら嬉しい!」 と未来の自分が成長した姿を書くことで、気持ちを前向きに切り替えられます。

◆実践のポイント
・「もう悔しまない!」 と書くのではなく「次はこう動く」と決める。
・未来の成功を想像しながら書くと、脳がポジティブに切り替わります。

2.「感情のタイムリミット」を決める
悔しさを引きずる時間をコントロールしましょう。
「何日も悔しさを引きずってしまう……」そんな経験はありませんか?

実は、時間を決めるだけで、悔しさの影響は小さくなります。

◆どうすればいい? ➝「悔しさを感じる時間を10分だけ作る」
「10分間だけ悔しんでOK!」 と決めることで、脳が「もう終わり」と判断し、切り替えがスムーズになります。

◆実践のポイント
・タイマーをセットして、10分だけ思い切り悔しがる。
・時間が来たら「ここからは前向きモード!」 と宣言する

3.「後悔チェンジワーク」を試す
後悔していることを書き換えるだけで心が軽くなります。
「あの時、もっと頑張れば良かった」そう思い続けていませんか?

でも、どんな後悔も、見方を変えれば「学び」になるのです。

◆どうすればいい? ➝「後悔の言葉」を「感謝の言葉」に変える。
 「失敗した」➝「あの経験のおかげで次に気を付けられる」
 「後悔している」➝「今は新しいチャレンジができるチャンス」

◆実践のポイント
・悔しい経験を書き出し、それを「未来につながる言葉」に書き換える。
・毎日一つ「感謝に変えられる後悔」を見つける

4、「成功メモリー貯金」を作る
過去の成功体験をためておくだけで自信がアップします。
悔しさを感じる人の多くは、自分の成功をすぐに忘れてしまうことが多いのですが、できたことを意識すれば、悔しさは自然と小さくなります。

◆どうすればいいのでしょうか? ➝「ひとつひとつできたことをメモする』
「今日はこの仕事を終えた」「いつもより早起き出来た」など、小さな成功を書き留めておくと、自分の成長が目に見えて自信につながります。

◆実践のポイント
・スマホのメモや手帳に「今日の成功」を一つだけ記録する。
・「こんなことでもいいの?」 と思うくらい小さいことでもOK!

5.体を動かして悔しさをリセットする
悔しさを感じるのは、脳だけじゃありません。体も影響を受けています。
悔しさを感じると、体がこわばり、呼吸が浅くなり、リラックスしにくくなることが分っています。

◆どうすればいいのでしょうか? ➝「悔しいと思ったらすぐに体を動かす」
・散歩に出る
・スクワットをする
・その場でジャンプする

これだけで脳の「悔しいモード」から「リセットモード」に切り替えやすくなります。

◆実践のポイント
・1分間だけ体を動かして「今の気分はどうか?」 と自分に聞いてみましょう。
・もし気分が少しでも変わったら、それをメモしておく(変化を意識することで効果アップ)

6. 「悔しさを笑いに変えるクセをつける」
悔しい出来事を笑いに変えると、ストレスが激減します!
実は、成功者ほど「失敗談を笑いに変えるのがうまい」と言われています。

笑えると、悔しさのダメージが小さくなり、切り替えが早くなるのです。

◆どうすればいいのでしょうか? ➝「友達や家族に、悔しかった話を面白く話す」
「こんなミスをしたんだけど、もう漫画みたいで笑ったよ」など、自分で自分の悔しさをネタにすることで、気持ちが楽になります。

◆実践のポイント
・ちょっと面白く伝える努力をする(ボケる、大げさにする)
・話してみて笑えなくてもOK!「笑えるようになったら成長した」と思って続ける

「悔しさを手放す6つの方法」まとめ


この記事では、悔しさにとらわれずに生きるための6つの方法を紹介しました。

・「悔しさ日記」をやめて「未来日記」に変える。
・悔しさの「タイムリミット」を決める。
・「後悔の言葉」を「感謝の言葉」に変える。
・「成功メモリー貯金」を作る。
・体を動かして悔しさをリセットする。
・「悔しさを笑いに変える癖」をつける。

これらを実践すれば「過去を気にせず、スッキリと前向きに生きる」ことができます!

悔しい気持ちは行動次第で軽くなります。あなたの未来は、これからの選択で変えられます。

まずは、「今すぐできること」を1つだけ試してみてください。少しずつでも、悔しさから解放される一歩を踏み出せますように……

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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