行動面、コミュニケーションなどに困る「育てづらい子どもたち」

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:子育てで悩んだら

前回に引き続き「育てづらい」と思われる子どもたちの話をしたいと思います。
「空気が読めない」「人の気持ちが分からない」「じっとしていられない」「順番が待てない」などの子供の改善法です。

【改善法】

『人の気持ちが分からない』 人の表情で感情を読み取る練習
・ボディーイメージを作る
 「目はここ」「鼻はここ」「口はここ」と顔のパーツを触らせ、自分自身のボディーイメージをつける
・身近な人(親、兄弟)の「笑顔」「怒った顔」「泣き顔」「無表情」の写真を用意し、「うれしい時の顔はどれ?」「泣いてる時の顔は?」「怒っている時の顔は?」と理解できるまで非言語の情報に関心を向けさせます。すべて出来るようになったら、知らない人の顔を使い、人の気持ちを読み取る練習をします。
・家のものなど最初は「本持ってきて」と視線を移し、物を取らせて、慣れたら視線で「これ取って来て」「あれとって」と具体的な指示を出さなくても表情で意図するところを読み取れるようにします。
(はじめは興味のある車や果物などのカードでやるとゲーム感覚で出来ます)
・趣味、関心事の話題を共有
共感的な関係性から趣味の幅を広げる可能性があります。一つの事にこだわるので、違う趣味の出会いのある場所に連れて行き、チャンスを作る。

『行動に問題がある』
・授業中じっと座っていられない場合は、他に興味が向かないように一番前の席にするとか、ついたてを立ててあげる。
・子供に指示を出すときには、簡潔、明瞭にやるべきことを短く、簡潔に言う。(要件を長く話さない)
・話しかけても聞いていない、無視しているように見える場合、脳の覚醒レベルが下がっている場合があります。授業前に水で顔を洗う、不規則で強い刺激を与える(授業前に校庭で思いっきり走り回る)などをさせましょう。
・じっとしていられない子も、授業前や勉強する前に思い切り体を使って遊ばせ、メリハリをつけましょう。
・忘れ物が多い子は、物の場所を決め、行動をパターン化する。
・注意を意識づけるために、言語化する。(「○○よし」「○○はこの場所へ」など)
・順番を待てないなど衝動性のある子は、自分の存在を否定されたり、ストレスを感じてイライラしている事も多いので、感情をコントロールできるよう、音楽に合わせてダンスをするなどの、遊び感覚での身体のコントロール法が有効です(身体のコントロールは心のコントロールにもつながります)

以上が、主だった改善法でしたが、問題行動はその子が悪気でしているわけではありません。ご家族は知識を身につけ、支援をお願いします。
無理のない実現できそうなアドバイス、一緒にうまくいく方法を見つけて励ましてあげてください。
辛くなったら一人で悩まず、親同士のネットワークに参加するなど、専門家に相談するなどして、ひとりで抱え込まないでください。

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