誰にでも起こりうる不登校~学校に行かない子どもたち
「人とのコミュニケーションがとれない」「口下手で人見知りして何を話せばいいのか分からない」という方はたくさんいると思います。話せないという多くの人は、いろいろ考えすぎてしまい「こんなことを言ったら嫌われないか?」「相手が興味のある話は何かな?」などと相手の反応にばかり気を取られてしまいます。でも、本当は日常での話の中身は、どうでもいいことが多いのです。
『メラビアンの法則』という概念があります。人物の印象は初めて会った時の3~5秒で決まり、またその情報のほとんどが「視覚情報」から得ているというものです。
・外見・・・55%
「見た目、しぐさ、表情、視線」等の視覚情報
・声・・・38%
「声の質、話す速さ、声の大きさ、」等の聴覚情報
・内容・・・7%
「言葉そのものの意味、話の内容」
このことからも、話の内容はそれほど心配する必要はないと言えます。でも、「見た目で決まるなら自分は駄目だ」等とは思わないでくださいね。「美人だから、かっこいいから」というのではなくて「あの人感じ良い」というものです。どんなに美人でも仏頂面していたのでは話せませんよね。「自分が相手と話をしたい」と思う雰囲気が大切です。話す相手に好意をもって接する事です。
まずは自分の気持ちを素直に話してみましょう。
・友達になりたい
・教えてあげたい
・喜びを共有したい
・この気持ちを伝えたい
何を優先するかは自由です。余計なことは考えず、自分の気持ちを素直に伝えることが出来れば、相手も心を開きやすくなります。素直に自然体で話すことができれば、その後の会話もはずみます。あとは相手の話を中心に聞いてあげればたいていのことはうまくいきます。「話し上手は聞き上手」という言葉がある通り、自分がずっと話続けなくても、きっかけをつかめば相手は話してくれます。あとは相手の話にうなづいて耳を傾ければよいのです。
どうしても話が思い浮かばない人は相手の言葉に一言だけ付け加えてみましょう。
例えば「今日あそこのレストランに行ったんだよね」と言われたら
「あそこのレストラン行ったんだ」「おいしかった?」とか「何を食べたの?」
というように相手の話にひと言プラスします。
「先週北海道に行って来たんだ」と言われたら
「北海道行ったんだ」「どこに行ったの?」とか「僕も行ったことある。雪まつり見た?」
というように付け加えていけば、何もないところからの会話をするよりハードルが下がりますよね。
人とのコミュニケーションは、うまくいく時もいかない時もあります。相手が機嫌の悪い時や気分のいい時でも反応は変わります。たとえうまくいかない時があっても「自分は嫌われている」などとは決めつけず、変わらぬ態度で接していれば周りも変化していきます。悪いほうに考えてしまう「思い癖」を変えて少しの勇気で人間関係を改善させましょう。
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