コラム
自分でも気づかない、嫌な感情から解放される方法
2015年12月15日 公開 / 2021年3月24日更新
カウンセリングで、「嫌な感情が離れないでどうしたらいいのか分からない」「涙が出てきて止まらない」という相談を受ける場合があります。
「なぜか腹が立ってしょうがない」
「なぜこんなに悲しいんだろう」
自分でも気づかない嫌な感情に襲われ、その感情にとらわれてしまいます。
そんな時には、その感情に似た経験をした、過去の出来事を思い出してください。
a・ どんなことがあったのか?・・・その時どう感じましたか?
b・ その時、あなたは何をしましたか?・・・その時どう感じましたか?
c・ その結果はどうでしたか?・・・その時あなたが感じたことは?
例えば
a・ 「昔友達から誤解され、みんなから攻められた」・・・びっくりして焦った
b・ 「誤解だよって言えずに、泣いていた」・・・悔しかった
c・ 「誰もわかってくれなかった」・・・失望して悲しかった
というような過去の出来事があるとします。
その人が気づかない感情として押し込めてしまったものは「人間不信」。その傷を癒せないままにしていると、似たような状況に遭遇した時に、以前と同じ焦りと悔しさを覚えて「どうせ誰も分かってくれない」という怒り、失望、嫌な感情が湧き出すのです。
忘れていた嫌な感情を探し出したら、その傷を癒すことに力を注ぎましょう。
あなたが感じて思い込んでしまったものは、全部が真実ではありません。そのとき抱いた感情は、どんな事もその時、その状況で抱いた一時的な感情なのです。
感情は本来、その時々で移り変わっていくものです。
でも、心の奥深くに押し込めてしまった感情は、移り変わらずに心の中でそのまま埋もれてしまいます。
そのため、きっかけがあるとその感情が表れて、自分を苦しめてしまいます。「人間不信だった感情は過ぎ去った過去のもの。今の私には不要な物。縛られる必要のないもの」と認識できると、止まった感情が動いて、解放される時が来ます。
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