子供の将来「本当に必要なものは見えていますか?」
不登校など、お子さんの悩みでカウンセリングにいらっしゃる方の多くは、お子さんが「何を考えているのかわからない」「ほとんど会話がないのです」とおっしゃいます。
「心配でいろいろ話しかけても、何にも答えてくれない」「自分の部屋にこもったきり、出てきてくれない」などお子さんとどう接していいのかわからなくて途方にくれています。
では、最初からそうだったのでしょうか?
「あんなにかわいかった子供が、いつのころからか何を考えているのかわからない、遠い存在になってしまった」そう思われる方は多いと思います。
親は、子供がよりよい人生を送れるように、いろいろなことを教えてあげたい。自分たちが失敗したことは、同じ失敗をしないよう「こうしたらダメ」「こうすることが良いことだ」「こう考えるべきだ」とついつい口を出してしまいます。
そして子供が何か相談したくても、全部聞き終わらないうちに「こうしなさい」「それはダメだ」と否定してしまう方が多いのです。
会話が無くなった方のほとんどは、知らず知らずに子供との会話をするのではなく、一方的な考え方の押しつけていることが多く、親がそのことを自覚することがないまま、気がつくと子供は話すことをやめてしまいます。
例えると、会話はテニスのボレーのように自分のコートにバウンドする前に、速攻で打ち返して相手のやる気を失わせているのです。
『会話を増やすには、まず受け止めましょう』
自分より社会経験も少ない未熟な存在、間違ったことを言ったとしても、まずちゃんと最後まで話をさせましょう。そうすると、何を考えているのか、どう感じたのか子供の心が見えてきます。
会話は、しっかり受けとめた後で返しましょう。なるべく否定はしないように・・・
もし違うと思う事を言っても、相手の気持ちを受け止めてから「そうか、そう思ったんだね」「でもお父さんならこうするな」とか「お母さんならこうしたよ」というように相手を否定しないことが大切です。
否定されると親の話を聞くより、いかに自分が正しいかということを言いたくなります。あるいは否定されたと心を閉ざす場合もあります。
最初はなれなくて、実行するのにストレスがたまるかも知れませんが、この方法を試したら「子供との会話が増えました」という声も多く聞かれるので、「最近子供と会話がないな」と思われる方はぜひ試してみてください。
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