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多数を占めるブラザーの対象機器
先日ですが、メーカー各社のコピー機やプリンター複合機などにセキュリティ上の脆弱性があることが公表されました。それを受けて各社では対応策を公開しており、早急な対応を求めています。今回の脆弱性では、「攻撃者に任意のHTTPリクエストを強制的に実行させることができる」「攻撃者がデフォルトのパスワードを生成できる」「攻撃者はTCP接続を開くように強制することができる」など8つのかなり深刻な脆弱性が報告されています。
特に多くの機種が該当しているのがブラザーの製品です。ブラザーのプリンター、スキャナーラベルメーカーの689機種に及んでいるということです。
ソース:複数のブラザー製デバイス:複数の脆弱性(修正済み)
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ブログ著者:Stephen Fewer
ブログタグ:脆弱性開示、脆弱性管理、調査、InsightVM、Nexpose
https://www.rapid7.com/ja/about/japan-blog-and-news/multiple-brother-devices-multiple-vulnerabilities-fixed/
対象機種と解決・回避方法(メーカー公式ページ)
以下のブラザー公式ページのURLでは、今回対象となる機種と対処方法を公開しています。
以下ではソフトウェアに脆弱性がある機種とその対処法が掲載されています。
【全製品共通】ブラザー製品のソフトウェア脆弱性の対応について
公開 2025/06/10 | 更新 2025/06/25
https://faq.brother.co.jp/app/answers/detail/a_id/13706
解決方法
該当製品をお使いの場合は、各製品のサポートページより、対策済ソフトウェアに更新してからご利用ください。
回避方法
企業様の場合はファイヤーウォール経由、一般のご家庭の場合はルーター経由でインターネットに接続し、保護されたネットワーク環境でプリンターをご使用ください。セキュリティソフト等により、マルウェアなど悪意のあるプログラムを実行されないようにすることも有効です。
以下では機器のファームウェアに脆弱性がある機種とその対処法が公開されています。
【インクジェット/レーザー プリンター・昇華転写プリンター・スキャナー】ブラザー製品の脆弱性の対応について
公開 2025/06/10 | 更新 2025/06/25
https://faq.brother.co.jp/app/answers/detail/a_id/13705
弊社プリンター・複合機、昇華転写プリンター、ドキュメントスキャナーにおいて、複数の脆弱性問題が存在することが確認されましたので、対応状況について案内いたします。
解決方法
該当製品をお使いの場合は、「ファームウェア更新ツール」を使用して、製品のファームウェアをバージョンアップした後、「ウェブブラウザーによる設定」から、管理者パスワードを初期値から変更してください。
回避方法
企業様の場合はファイヤーウォール経由、一般のご家庭の場合はルーター経由でインターネットに接続し、保護されたネットワーク環境でプリンターをご使用ください。
具体的な対応策
メーカー公式ページ
パスワードの設定方法
【インクジェット/レーザー プリンター・スキャナー】パソコンを使って本製品の設定を変更する際に入力するパスワードの設定方法
公開 2019/10/02 | 更新 2025/06/03
https://faq.brother.co.jp/app/answers/detail/a_id/13161/~/
ファームウェア更新について
通常では、ファームウェアについては自動更新機能が有効になっているため、ファームウェア更新は行う必要がありません。もし、最新バージョンが適用されていなかったり無効になっていたらすぐに自動更新機能を「有効」に変更してください。変更はプリンター本体の液晶画面から設定変更可能です。しかし、デフォルトパスワードの変更やWindows用ソフトウェアの更新は手動対応する必要があります。ソフトウェア更新については以下の方法で行いましょう。
Brother Utilitiesを開き、「ツール」から「ソフトウェア更新通知」を選択します。
「今すぐ確認する」ボタンを押すと、「ソフトウェア更新確認」ウィンドウが開きます。
アップデートしてくださいと表示があれば「アップデート」ボタンで更新します。「ソフトウェアは最新です」と表示されればOK。
ブラザーのプリンターを使用していたらすぐに確認を
最近、ブラザーのインクジェットプリンターは印刷速度が早い、製品ラインナップが多いということでシェアを伸ばしています。該当機種を使用している方も多いと思われますのですぐに確認して対応してください。
まだ対応策が公開されていない機種の場合はメーカー指示の回避法を行いつつ、最新の情報取得を常に行うことが推奨されます。
筆者実績:http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss