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格安SIMでスマホのコスト削減を実現できる!しかし、SIMフリースマホには3つのデメリットがある

2017年9月23日 公開 / 2017年9月24日更新

テーマ:知って得するITノウハウ

コラムカテゴリ:趣味

スマホ代を安くするには

●毎月かかるスマホ料金。1台であればそう負担に感じることはないという方もおられるかもしれません。しかし、家族複数で使用している場合、毎月の負担額は結構な額になっているのではないでしょうか。

●ということで、料金プランの見直しを考えてみようと、ギガ数を落とそうとしてみたり、キャリア(携帯電話サービス会社)を乗り換えようとしても劇的に安くなるわけでもなく、利便性なども考えていくと、結局は料金見直しの企ては実現しなかった・・・という方も多いのではないでしょうか?

●そこで、気になるのが最近普及してきた格安SIM、SIMフリースマホです。格安SIMにすることで料金がどのくらい安くなるのか、またそのメリット、デメリットについて考えてみます。

格安SIMの具体的な例

●以下は、格安SIMを取り扱っているT社の実際の例です。
格安SIM+SIMフリースマホ接続料金

1GB・・・ 790円/月(税別)
3GB・・・ 890円/月(税別)
7GB・・・1,480円/月(税別)
以下略

通話が必要な場合、700円/月(税別)

合計
1GB・・・ 1,490円/月(税別)
3GB・・・ 1,590円/月(税別)
7GB・・・ 2,170円/月(税別)

※契約事務手数料 3,000円(税別)
※余った容量は翌月繰り越せる
※通話契約ありの場合、最低利用期間は1年
※2017年9月現在





●スマホ本体がSIMフリーで、SIMロック解除されたスマホをすでに所持している場合は、本体代が必要ありませんので上記のSIMの契約料金のみで利用できます。

●スマホがなく、新たに購入する場合でも、現在通販で入手可能なSIMフリースマホなら約1万円~2万円で購入できます。これを1年の分割払いにすれば月々1千円~2千円程度の負担となります。

●具体例で考えてみましょう。7GBの通話付きの場合、SIM契約のみ・・・2,170円/月(税別)となり、
これに格安スマホを(ASUS ZenFone2 ZE551ML)2GB/16GB/Android5.1 販売実勢価格約12,000円(分割で月々約1,000円)と仮定。
https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone_2_ZE551ML/



以上のASUS製本体プラス7GBプラン通話付きの組合せ例ではトータルで月々3千円と少しでスマホが持てる計算になります。(ただし、通話・データ超過料は別途。)

●家族3人であれば月1万円程度の負担でみんながそれぞれスマホを持てるというわけです。スマホ本体を既に持っていたり、中古ショップなどで安く入手できればもっと負担は少なくなることでしょう。キャリアでの契約なら本体代込みで7GBプランとして1台だいたい月に7~8千円ですから3人では月2万円をほぼ超えてきます。格安SIM+SIMフリースマホなら約半分で済むという事になります。

●Wi-Fiを使用して通話をほとんどしなければ、そうそうパケット、通話料も上がることはないと思いますので、3台で月1万円というのは大げさな数字ではないと思います。

SIMフリースマホ3つのデメリットとは

●以上のように料金に関してはかなり魅力のあるSIMフリースマホですが、キャリアの契約と比較した場合以下のようなデメリットがあります。

1.保証が限定的

●キャリアでは、スマホ本体の保証に入ることができます。たとえば、液晶画面が割れた場合、auでは、代替機を借りることができて初回3000円程度で交換プログラムが適用されます。年2回まで利用できます。

●格安スマホの場合は、購入店もしくはメーカーの保証規定となりますので保証規定次第で思わぬ修理費がかかることがあります。また、代替機の貸し出しサポートなどがありません。購入の際はトラブル時のことををよく考えておく必要があります。

2.接続設定を自分で行う必要がある

●キャリアであれば、ショップがすべての設定を行い、データも移行してすぐに使える状態にしてもらえます。

●しかし、格安スマホの場合はすべて自分で行う必要があります。一応、設定や操作の手順書などは配布されますがサポートセンターへの電話はいつも込み合っているなど、格安サービスゆえのサポート環境となりますから、自信がない方はキャリア契約が無難でしょう。

●また、SIM契約時には、スマホとSIMの対応の問題があります。docomoとauの回線対応、マイクロSIMとナノSIMの対応の問題、SIMロック解除が可能なSIMフリーに対応したスマホなのか・・・など格安スマホ、中古スマホを購入時はよく確かめる必要があります。

3.本体のトラブルも自己責任

●格安スマホは価格が安いこともあって寿命が短い傾向にあります。特に持ち運んで使用する訳ですから、一般的な機器類とは違って環境変化に対する負荷が相当過酷になります。

●振動や衝撃、温度、湿度など、携帯時の環境の変化で劣化も激しくなり、結果として寿命が短くなるわけです。ですから、もし、万が一何かあった場合は、修理するよりも再度新規で購入し、再設定しなおしたほうが現実的となります。2~3年で買い替えることになる事例は珍しくはありません。

●格安スマホは価格もかなり安価ですから、買い換え時の経済的負担はそう大きくはありませんが、仕事などでスマホに依存している場合は、業務の連絡などで直接影響が出てしまうことも考えられます。そういう方はやはりキャリアのサポート重視路線のほうがよいのかもしれません。格安スマホの選択はそのようなことも想定し、ある程度の理解と心の余裕が必要です。

●それにしても、今ではすっかり生活必需品になっている携帯端末ですがまだまだ料金は高い傾向にあります。携帯電話各社のさらなる料金値下げを望みたいところですね。

あんしんパソコン相談室
九州インターワークス
http://www.kumin.ne.jp/kiw/

この記事を書いたプロ

古賀竜一

コンピューターサポートのプロ

古賀竜一(九州インターワークス)

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