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どのWindowsにどのOffice製品が対応しているのか、検証してみた

2016年4月12日 公開 / 2024年2月5日更新

テーマ:知って得するITノウハウ

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: パソコン修理パソコントラブルパソコン修理 業者


以前購入したOfficeはどのOSまで使えるのか

●新年度が始まり、職場や家庭のIT環境にも変化が訪れる時期になりました。パソコンの買い替え、新規購入など面倒な事が多くなる季節でもあります。

●そこで気になるのがMicrosoft Officeソフトウェアの互換性の問題です。サポート事例でもWindows10で以前の旧いOffice製品がインストールできるのか?という相談が相次いでいます。

●なぜそのような相談が多いのか考えました。それにはパソコンを購入する際にOffice付属のPCとそうでないPCの価格差がとても大きいことが影響しているのではないかと思います。以前から使用しているOfficeを新しいパソコンに移して導入できれば、Officeなしでその分安く売っているパソコンを購入したいという算段があるに違いありません。

●そこで、今回は各Windows OSとMS Office(Microsoft Office)製品との気になる関係を調べてみました。

Microsoft Officeとはどんなソフトウェアなのか


●ワード、エクセル、パワーポイントなどOffice製品版はそれぞれ単体で購入可能です。またMicrosoft OfficeはExcel,Word,Powerpoint,Outlookなどが一つのパッケージになったものも様々な種類があります。パソコンに付属のOfficeはOEM版(プレインストール版(PIPC版=PC付属版)といいますが、OSの対応状況などはパッケージ版・単体購入、OEM版(PC付属版)とも共通です。

●OfficeはWindows内の標準機能でもなく、標準で付属しているソフトでもありません。これまでメーカー製PCには初めから入ってることが多いのでそのような誤解も多く生じているようです。PCメーカー側が出荷前にあらかじめインストールした状態で販売している機種は今でも多く、パソコン本体とセットで使用することを前提としているのがOEM版です。製品版のOfficeをすでに持っている場合やOfficeを使わない、あるいは団体でライセンス契約したOfficeを使用する場合は、Officeが付属していない安価なパソコンという選択が可能です。

●最近、Office付きでなぜか激安のパソコンというのがあるようですが、実はMicrosoft製のOfficeではなく他社の安い類似ソフトが付属されているから安いのです。そのようなものをビジネスで利用すると互換性の問題が発生したりすることがあります。Officeと表記があると無条件にMicrosoft Officeだと勘違いすることも多いため、付属のOfficeソフトの種類はよく確かめて購入する必要があります。

●ここではあくまでもMicrosoft社製Office(MS Office)のOS対応について検証します。
 
●OSとOfficeの関連結果は以下のとおりです。

各Windows OSとOfficeバージョンの対応関連

各OSでどのOfficeが使用可能か調査一覧
■Windows XP(SP3)32bit
Office 2010までのOffice製品※

■Windows Vista(SP2)
Office XP(2002)(SP3)※~Office 2010まで

■Windows 7(SP1)
Office XP(2002)※~Office2016まで

■Windows8.1(8)
Office2003※~Office2016まで

■Windows10
Office2003※ ~Office2021
(Office 2019,2021はWindows10,11のみ対応)

■Windows11
Office2016~Office2021

参考:Microsoft公式ページ
Microsoft 365 と Office のシステム要件

※Office2007までのOffice製品はサポートが既に終了しています。(Office 2010も2020年10月にサポート終了)Microsoftでは正常動作対象外となっています。上記OS上でインストールできて普通に使用できるかもしれませんが、セキュリティー面で問題が残ります。また、環境によってはインストールや互換性に問題が出たり、全機能が動作するわけではないようです。また、Office2000,2003は互換パック導入が条件です。


●Microsoft公式ページのWindows10の対応状況詳細はこちらから
Windows 10 で動作する Office のバージョン

(ご注意!:上記は公式ページなどで調べた内容を簡易的に表記したものです。詳しい内容はMicrosofの公式情報でよく調査してください。なお、上記内容を元にして起きたいかなるトラブルもその責を負いかねます。)

●特に注意したいのは、古いOutlookです。サポートが終了したOfficeのOutlookでメールを使用するとセキュリティ面でも問題ですが、設計が古いためバグが多発します。

ライセンスの問題にも注意

●以前のOfficeを新しいOSで使いたい・・・という場合、気をつけておかなければならないのがライセンスの問題です。メーカー製PCに付属していたOEM版のOfficeは、そのPCで使用する前提でライセンスが有効となっています。ライセンスカードの説明書きにもそのように表示があります。

●メーカーPCに付属していたOffice(OEM版)を新しい別のPCでは流用が出来ないライセンス規定になっているのです。パッケージで購入した「製品版」ならばライセンス形態上、古いパソコンから削除すれば新しい別のパソコンに導入が可能です。(ライセンスの条件によって製品版Office製品は一つのライセンスでノートパソコン1台とデスクトップパソコン1台でそれぞれ利用可能な場合があります。)


※以前のPCに付属していたOffice(OEM版)はライセンスの問題で他のPCでは使用できないことになっている。

●よくわからない場合はライセンス形態に詳しい専門家へおたずねください。

「Windows導入支援」
九州インターワークス
http://www.kumin.ne.jp/kiw/vista.htm

この記事を書いたプロ

古賀竜一

コンピューターサポートのプロ

古賀竜一(九州インターワークス)

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