IT関連商品も充実の100円均一ショップ、価値ある使い方と利用法とは
高価な純正品、そのわけとは?
●IT機器類には充電器やケーブル、パーツ類など様々な関連部品がありますが、IT機器に限らずメーカー純正品というものはどれもかなり高価です。
●しかし、高価だから品質が良いのかと言えば必ずしもそうではなく、「互換性の問題が発生しない」、「保証が効く」というあたりが最近では純正品の存在意義の大きな理由のようです。
●また、メーカーにとっても純正部品類の利益率はかなり高く、”おいしい”商材として魅力のあるものになっていて、自動車でも、家電製品でもラインナップはかなり充実しています。
●それでも高額な純正品に手が出ない場合は、サードパーティ製などの安い社外品を購入することに落ち着くわけですが、格安品はものによっては不具合が起きたりトラブルが起きたりすることも少なくはありません。また、互換性を謳っているはずなのになぜか合わない、物理的に取り付けられないなど問題が出る場合もあります。それらのリスクを回避したい場合は、やはり純正品の購入という結論しかなくなるわけですが、大きな価格差を考えてしまうとなかなか難しい選択となります。
●安物は所詮「安物買いの銭失い」ということで片付けられる問題だと思いますが、わずかでもお金を出したからにはある程度機能して欲しいと思うのが人情というもの。
●どう考えても高過ぎる純正品を買わされて悔しい、社外品が安かったけどもすぐに壊れて悔しい・・というようにどちらを買ってもすっきりと心の整理が付かない選択を迫られるのはなぜでしょうか?
●それは、純正品と社外品の選択の考え方がどこか間違っているからです。
単に安いというだけで社外品を選択するリスク
●社外品の購入は前述したようにいくつかリスクを伴います。そのリスクそのものが正規品との価格差なわけでして、そのリスクを自分で吸収できると言う自信があれば社外品の選択は間違っていないでしょう。多少収まりが悪くても自分で加工したりして取り付けられるようなスキルがあれば社外品でも問題は少ないでしょう。しかし、リスクをとりたくない場合は純正品一択となります。
●そういったリスクマネジメントが出来ないのに社外最安パーツを購入したり、行動パターンが常に価格に依存していると、問題があった場合それ以外の部分でリスクを抱え込むことになります。たとえば、加工や他パーツが必要になり納期が間になわなくなるなど、そのリスクの換算額が価格差を超えると損失となってしまいます。
●分かり易く例えてみましょう。近所よりも大根が1本30円安いスーパーのチラシを見つけて5キロ離れた隣町まで車で買いに行ったとします。燃費がリッター10kmならば往復でガソリンを1リッター使いますから約120円以上かかったことになって大根1本では近所で買うよりも90円以上の損失となってしまいます。4本で同等、5本買ってやっと近所のスーパーより30円「お得」になります。
●ところが、5本買ったのはいいですが食べ切れなくて1本だめにした時点でトントンです。しかし、それだけではありません。
●タイヤもオイルも消耗・劣化しますから総体での経費はもっと掛かっています。さらに潜在的には事故の確率が高くなるなどのリスクも存在します。つまり「お得な大根作戦」はこれでは失敗なのです。
●このように、「調達」というのは実価格だけではない総体や潜在部分を見通せるかどうかなのです。
純正品と社外品、どう選ぶか
●純正品の価格を100%、社外品の価格をその50%とします。単純計算で、社外品ならばたとえ壊れても純正品の価格で2回買える計算です。社外品が30%とします。そうすると3回は買えます。20%では5回です。また、そのパーツの性質がどうであるかによってリスクを計算します。消耗品とそうでない場合もリスク割合が違うと思います。
●きちんと計算すれば、どこにどんなものを使うのかが判断出来ます。純正品の価格を基にして考えることで社外品が壊れたとしても悔しい思いをしなくてすむのではないでしょうか?
●しかし、社外品が70%とか80%と価格差が小さい場合は純正品を購入したほうが良いでしょう。壊れた場合「純正を買っておけばよかった」と大変悔しい思いになります。
●毎日使うものならばやはり正規品、何度も使わないというのならば社外品、消耗品ならば社外品、耐久性を重視する場合は正規品・・・というようにマネジメントすることで費用対効果を上げることができます。
●社外品を購入する場合は互換性、材質などを精査しリスク管理を怠らなければ純正品でなくとも、リスクは最小限になり、経費削減にもつながるでしょう。
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