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リチウムコイン電池の残量はテスターでは正確に計れない
●パソコンのメイン基盤には、BIOS設定のバックアップ用にほぼリチウムコイン電池(ボタン型電池)が使用されています。その他にもいろんな周辺機器類や電化製品、リモコン類にもリチウムコイン電池が使用されていて生活に欠かせない存在となっています。
●そのような機器類が動かなくなった場合、電池の消耗が原因だろうと言うことでテスターや100円ショップの簡易残量計などで計っても、この電池は正確に残量が計れないということをご存知でしょうか?
※簡易バッテリー残量計で消耗したコイン電池を計ってみると「GOOD」を指してしまう。
●単3や単4などの乾電池ならばテスターや簡易残量計で計測すれば1.5Vの定格電圧に対して1.3Vとか1.2Vと表示されたり赤ラインのBAD表示で消耗していることが分かります。ところが3V(ボルト)のリチウムコイン電池は電池の特性上、消耗していてもテスターや残量計の針は3Vを指したりGOOD表示を指したりしてしまいます。
※電流計で消耗したコイン電池を計ってみると定格の3Vを指してしまうので電圧から判断できない。
●市販のバッテリーチェッカーでも安価なものでは正確に測れるものは少なく、簡易残量計では満タン表示になってしまうものも。これでは消耗の度合いがいまひとつ分かりません。
●電池は大丈夫だと思ってしまい元に戻してしまうとやはり動作しないので、機器の故障なのかもしれない・・という誤判断の原因になってしまいます。動作不良の原因が電池の消耗にあるのに、診断そのものが怪しくなってきます。
●こういった場合、100円ショップで"2025"や"2032"などの一般的なリチウムコイン電池は2個や3個セットで売られていますので、思い切って交換してしまったほうが早いのですが、違う種類のコイン電池は1個500円、1,000円以上するものありますので、電池消耗が動作不良の原因では無かった場合は痛い無駄な出費になってしまいます。
●そこで、簡単にリチウムコイン電池の消耗度合いが分かる方法をご紹介。
高輝度発光ダイオードで目視での判断が簡単で確実
●その方法とは、高輝度発光ダイオードで実際に通電してみると言う実に簡単な方法です。あまりに簡単ですが、確実に分かります。
※高輝度発光ダイオード。 端子にはプラス、 マイナスの極性がある。 リード線が長いほうがプラス。
●発光ダイオードは、基本的に3V以上の電圧で発光する仕組みになっていますので、電池に直接LED端子をくっつければ複雑な回路が無くても電球と同じように光ります。
●消耗している電池はLEDの発光で負荷が掛かるため光り方が弱くなります。電池容量が十分ならば明るく光ります。要するに残量と明るさが正比例で確認できるのです。新しい電池を1個比較用に置いておき、明るさを比べることで消耗具合が一目で分かります。注意点ですが、高輝度LEDは明るさが強烈で、レンズ状になっている正面から覗くことは目にとって大変危険です。斜め横から見るようにし、決して正面(真上)から直接覗かないようにしてください。
※上が消耗していてもテスタで3Vを指していた電池のLEDの明るさ
下が新品の電池のLEDの明るさ。 はっきりと明るさで消耗具合が分かる。
●この高輝度LEDは特殊なものではなく、ホームセンターなどでも売られていて価格も数百円程度ですから、3V(ボルト)用のものを1個用意しておけばリチウムコイン電池の消耗具合がわかりますので電池の無駄な購入をしなくて済みます。
●電気に弱い方でも気軽にできて確かな方法ですので是非お勧めいたします。
※長時間の通電は電池の無駄な消耗になりますので避けてください。明るさの判断は数秒程度で十分です。
※また、リチウム電池のプラスとマイナス極をリード線で短絡させないようにしてください。
※極性を間違えるとLEDが故障しますのでプラスとマイナスを間違えないようにしてください。
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