ASUS Androidタブレット Memopad7 me176cのバッテリー交換の事例
格安製品の品質に驚愕!メーカー品でも要注意
●格安で売られている製品はメーカー不詳のものが多いですが、日本の周辺機器メーカーが販売しているパソコン関連製品でも、中には激安で販売されているものがあります。
●最近あったトラブル相談で、新品なのにそのような格安の製品で明らかな不良品に遭遇しました。
●先日あったトラブル相談は家電量販店で数百円で購入したという有線式のUSB光学マウスでした。
●新品で買ってパッケージから開封し、パソコンに挿したけれども動作がおかしい・・という持ち込みでの相談でした。本来ならば買ったお店へ持っていくべきところなのですが、パソコン側がおかしかったらいけないので念のために診断してほしいということでした。
●それならばということで診断してみたのですが、他のどのパソコンに接続しても全く同じ症状が出るようでした。結論から言うとマウスの初期不良が濃厚です。
●買ったお店で交換するようにアドバイスをしましたが、同じものならばまた同じ症状になる可能性があるし安かったということもあったのか、他のものに買い替えるとのことで処分を頼まれてしまいました。
●そのまま廃棄処分しようと思ったのですが、技術屋としては初期不良というだけで片付けていては面白くありません。この初期不良のそもそもの原因が何かを確かめてみようと思い、廃棄する前にマウスを分解してみることにしました。
※マウスを分解
マウスの基板のはんだ付けに問題発見!
※基板をチェックしてみる
●マウスから基板を取り外してルーペをかけて注意深く見ていると、基板裏の半田付けが1箇所おかしいことに気がつきました。
●リード線の周りのはんだに目玉のようなくぼみができていています。つまり半田がリード線に正常に付いていません。
※赤丸で囲んだ部分にはんだ不良を発見。
●これでは導通不良となって動作不良になるのも不思議ではありません。さらにその周囲の他のはんだ付けの精度も良くありません。
※赤丸で囲んだ別の部分もはんだ付けが劣悪
●おそらくこれは製造の際に機械ではなく手作業で取付けられたものと思います。いくら製品単価が安いとはいえ実際に初期不良の実態をこうして目の当たりにすると大きなショックです。
●早速、すべてのはんだ付けをやり直してみました。無事にこのマウスは復旧ができ、使えるようになりました。
●製品検査がきちんとなされていればこのようなロットが出回ることは無いはずです。しかし、マウスのような低価格で利益確保が難しい製品に全品チェックのコストがかけられない事情があるのかもしれません。おそらく抜き取りのチェックしか行われていないのでしょう。
●買ったばかりの製品がおかしい場合、このように初期不良は今では珍しいことではありません。買った販売店のレシートと保証書を持参して交換や返金などをしてもらいましょう。また、製品が正常に動作することを確かめないままパッケージや説明書などを捨てたり破いたりしてしまうと保証に影響が出る可能性もあります。
●たかが数百円といってもマウスは「操作感」という部分にかかわる大切な機器です。ストレスの原因などにもなりますから入力装置はできるだけ自分にあった良いものを選びたいものです。
九州インターワークス「サポート・サービス内容」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/naiyou.htm