誰だってパソコンが上手くなりたい!プロ伝授の秘訣と3つの上達法

古賀竜一

古賀竜一

テーマ:ITリテラシーの向上


何か裏技とか抜け道、近道があるはず!

●最近は、高齢者の方でもパソコンに興味を持ったり実際に使いこなしている方も大勢いらっしゃいます。また、仕事で使っている人でも、「業務にもっと有効利用できたら・・」と思っている方もたくさんいます。

●しかし、実際には時間が無かったり、他のことで忙しかったりしてなかなかパソコンに割く時間が取れないのが現実です。

●それに、習得するにはかなりの努力も必要で、出来ない自分に嫌気が差してきてパソコン操作自体が苦になってしまうこともあると思います。

●さらには、「こんなことも分からないの?」とか思われたくないので、「上級者にはいまさら聞けない・・」というプライドなどが邪魔をして、上達がますます遠のいているという悪循環になっていることも。

●かといって、部下や子供などを捕まえて周りにすぐに助けを求めるような、面倒ばかりかけている「おしえてちゃん」も上達は難しいです。

●できれば最小の努力で最大の結果を得たい、すぐに上達する方法が何かあるんじゃないか? と思うのが人間の心理というもの。そこで、その手の本を買ってみたり、ネットで調べてみたりしてもなかなか見つからないですね。

●その上、できる人から「一番の秘訣はやはり『努力』ですよ!頑張ってください!」などと言われれば

「なーんだ、結局それか・・・そういう話なら聞いてもしょうがない」となりますね。

●努力なんてそんなのは誰だって分かっているし、それができれば苦労はしない・・・そうじゃなくて、もっと、こう、あるでしょう、「読んだだけでみるみる上達!」とか「見るだけでうまくなる!」、いや、理想としては「眠っている間に上達する方法」とかないの?と言いたいですよね。

●要するに、何か裏技とか抜け道、近道がきっとあるに違いないと思っていて、誰もがそれを探したい、教えてほしいというのが本音でしょう。

●では、そのようなものは本当にあるのでしょうか? パソコンも道具のうちの一つですから"使い方"というものがあって、"上手な使い方"というのも当然あります。

●私がサポート現場で診断や修理などを短時間で、的確に判断したり解決したりするのを目の当たりにした人から「え~っ、すごい!一体どうやったんですか?何か裏ワザがあるんでしょ?その裏ワザ教えてほしい」と言われることが何度となくあります。

●つい思わず出る言葉なのかもしれませんが、そう言われてしまうとITのサポートというものが日頃の努力の結晶として行われているとは思われていないフシがありますね。

●そういうことを言われると本当にがっかりするのですが、良く考えてみるとこれも世相でしょうか、今時は子供がゲーム機で遊ぶ際に「チート」というのを使うそうです。

実はみんな「チート」が大好き


●「チート」とは"cheat"という英語で、「騙し」や「ズル」という意味。



●アイテムやパワー、ライフなどを不正にプログラム操作して最強にしたり無限にしたりしてゲームで敵をなぎ倒すというもの。

●それと同じように、パソコンサポートも裏技という「チート」があるはずだと言いたいのでしょう。そういうものと日頃の技術研鑽の努力の結果が同列にされるとは思ってもみませんでしたが、そのような感覚で常に社会を見ている人がいるとなると、真面目な努力というのは報われませんね。

●パソコンのトラブル解決でチートを使ったら一体どうなるのでしょうか?検索をかけると”パソコン修復ツール”だとか”なんとかクリーナー”などたくさん出てきます。とても便利そうで自分でもできそうですが、「罠」が見えていません。

●パソコンを簡単に修復するとかパソコンを速くするとかいう偽の迷惑ツールの被害に遭う人と言うのは、このような「チート」的な便利さを求めた挙句、簡単に被害に遭ってるわけです。このことでも分かるように自分で調べたり考えたりする努力よりも実はみんな「チート」のほうが大好きなんです。

●しかし「チート」を使ってゲームをしていた子供たちが社会人になっても、社会生活で「チート」を探したりアテにしたりするようになってしまっては困ります。今時の社会ではコンプライアンス重視ですので、程度によっては問題になってしまいます。

●けれども23世紀でもコバヤシ丸テストで「チート」を使って出世した船長がいますのでこの問題は次世代までは持ち越しになるようですが・・・

●冗談はさておき、パソコンの上達も他の学習と同じでやはりそれなりの時間をかけて自分で努力する以外にありません。要するにチートも近道も「寝ている間に上達」もしないということです。



●健全な価値観の社会を作るためには、やはり大人が「努力」することを厭わない姿が必要ですね。

上達するための秘訣と3つの視点とは


●効率アップのため省力化を図る努力をすることは良い事だと思います。しかし、手抜きをするために最初から努力を放棄していては、上達どころかますます身に付かなくなります。

●パソコンを上手に使いこなしたいというのならば、やはり皆さんが嫌い・苦手な「努力と継続」は必要です。最良の秘訣は「目標」を持つということです。

●上達するための自分の目標を見つける事が出来れば上達は早いと思います。そしてそれを途中であきらめない。

●○○をできるように頑張る!という小さな目標を少しづつ継続すれば、ちりも積もれば・・で積み重ねたものは必ず自分の物になります。

●日頃、パソコンのことで身近な言いやすい人に頼りっぱなしではないですか?人頼みは自分の物にならず、一向に上達しないと思います。なぜならば「わからなかったら訊けばいい」ので一向に憶えようとしなくなるからです。自分でできることは出来る限り自分で解決し、どうしてもわからないことだけを人に訊くと心がければ、頭に残り必ず身に付きます。

●ネット上のマルウェアが潜む「ステマ情報ブログ」とか「パソコンに詳しい身近な人」という便利な「チート」に頼り放しでは上達は先送りとなってしまいます。その上、簡単に手に入るそれらの情報は決して確かなものとはいえず、かえって上達の遠回りになってしまうことがあります。

●本当にわかっている人に聞くのは馬鹿にされる、恥だと思っているうちは上達しません。「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」といわれるように昔の人は「恥」というものがどんなものであるかをよく理解していたのではないでしょうか。

●本当の「恥」とは、人としてディスカウントされるのではないかという余計な感情ではなく、目標に向かっていこうとする向上心の源とすべきなのです。そうやって独学で上達してきた私が言うのですから確かです。

●そんなことを言うと今度は、「世の中はITがなくても生きていける」とか「できるからって偉いのではない」とイソップの「酸っぱい葡萄」のようなことをいう人が出てきますが、そんなことを言っていてはただでさえ遅れている日本のITはこれからますます後れを取ってしまいます。

●ということで、パソコン上達の3つの視点とは

1.最良の上達法は「目標」を持ち「継続する」ということ。
2.最大の上達法は「自分でやる」こと
3.最強の上達法は「プロ(正しく理解している人)に訊く」

ということです。

九州インターワークス 
「パソコンが遅い!固まる!主な原因」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/osoi.htm

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古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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