「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
今回は、「マーチャーシュ教会」です。
「旧ブダ地区」に位置する「マーチャーシュ教会」。
“マーチャーシュ”というのは通称で、正式名称は「聖母マリア教会」といい、「後期ゴシック様式」の華麗な教会です。
しかし、「マーチャーシュ教会」が辿ってきた歴史は複雑で、1015年に「聖イシュトバーン」が「聖母マリア聖堂」として建築した後、13世紀には「ベーラ4世」により「ロマネスク様式」に改築、その後14世紀に「ゴシック様式」に改築され、15世紀に入って「マーチャーシュ1世」が塔を増築し、「マーチャーシュ教会」と呼ばれるようになったといいます。
「オスマン・トルコ」の侵略を受けた16世紀以降、17世紀に「ハプスブルク」が奪還するまでは「モスク」として使用され、「カトリック教会」に戻った後に「バロック様式」に改築されたものの、19世紀になって「ネオゴシック様式」に戻すという経緯を経ています。
そのため、それぞれの時代の影響が所々残り、興味深い教会建築となっています。
また、窯元「ジョルナイ」が制作したダイヤモンド模様の瓦屋根も見どころです。