「華麗なるギャッツビー」:作家「スコット・フィッツジェラルド」
大阪市内は、「ホテル」建設ラッシュに沸いています。
調査によると2018年末頃までに新たに供給される客室数は8,500室を超える模様です。
「インバウンド」(訪日外国人)の増加で宿泊施設が不足し、「ホテル」の新設が相次ぐためで、建設地はオフィス街にも広がり、客室数の増加率は2割に達するといいます。
大阪市内の客室数は約49,000室(2015年3月末時点)といわれ、今後、最大の都市型ホテルである「リーガロイヤルホテル大阪」の客室数984室の8棟分の客室が新たに供給されるようです。
最も客室数が増えるのが「関西国際空港」からのアクセスが良く観光地に近い「心斎橋・難波地区」で、3割増の12,000室強になる模様です。
「サンケイビル」などの3社が開発するビジネスホテル「カンデオホテルズ東心斎橋」が開業する予定で、「淀屋橋」や「本町」などオフィス街でも開発が進んでいます。
これらの地域は、老朽ビルが多いことから、解体などを機にホテルに用途転換し事業性を高める開発案件が増えているといわれています。
また、「アパグループ」は2019年7月に917室の大型ビジネスホテルを「本町」駅前に開業する予定です。
高級ホテルの建設計画も進み、「朝日新聞社」と「竹中工務店」が建設する高層ビル内に最高級ホテル「コンラッド大阪」(164室)も開業します。
京阪神地区における宿泊施設の建設申請件数は、大阪市と京都市で伸びが目立ち、大阪市の2015年度の申請件数は141件と前年度の5.6倍で、2016年4~6月も前年同期の約5倍のペースで増えているといいます。
京都市においても、2015年度は134件と前年度の4.5倍となっていますが、神戸市だけは2015年度が5件と2012年度以降、10件未満で推移し、京阪神でも違いが出ている模様です。
関西地区では1994年の「関空」開港前後に相次ぎ都市型ホテルが開業したために客室が供給過剰となり、その後の稼働率低迷を招いた経験があり。関西のホテル業界では急激な客室数増加を懸念する声も出ているようです。
(讀賣新聞17.10.06 抜粋)