「ギャルリー・サン・チュベール」(ベルギー:ブリュッセル)
「ロシア」(「モスクワ」)で、1950~1970年代に建てられた5階建ての古い「アパート」約4,500棟を取り壊し、高層ビルに建て替える計画に着手したところ、住民側から猛烈な反発が広がっているようです。
慣れ親しんだ生活環境を壊されたくないという人が多いためで、新たな内政問題として深刻化しそうだと言われています。
この5階建て「アパート」は、旧「ソ連」の指導者「フルシチョフ第1書記」の下で建てられたため「フルシチョフカ」と呼ばれています。
1950年代までは、「トイレ」「台所」が共用のプライバシー無視の住宅が多くを占めていましたが、「フルシチョフカ」では世帯ごとに独立した居住空間が提供され、「ソ連市民の間に『個人の自由』を芽生えさせた。」と評価されています。
市長から取り壊し計画の説明を受けた「プーチン大統領」も、『新居に移転したいという市民の期待は大きい。正しい決定だ。』とお墨付きを与え、来年3月に想定されている大統領選挙へ向けたバラマキ政策の一つと言われています。
「ロシア下院」は、「アパート」取り壊しを認める連邦法を採択し、「モスクワ市」の方針を法的に支持する姿勢を打ち出したといいます。
「プーチン大統領」は、計画を強制的に押しつけてはならないと反対派住民に配慮を見せたものの、反発の広がりをどこまで深刻に受け止めたかは不透明だと伝えられています。
(讀賣新聞17.08.29 抜粋)