「華麗なるギャッツビー」:作家「スコット・フィッツジェラルド」
大阪市北区中之島の市有地に、2021年度中に開館を目指す「新美術館」の設計案が発表されました。
「公募型設計競技」に応募があった68件から、「遠藤克彦建築研究所」(東京都品川区)の提案が最優秀案に選ばれました。
この提案によると、「新美術館」は、ガラス張りの1,2階の上に1辺約60mで、高さ約22mの黒い直方体が乗ったデザインで、宙に浮いて見えるのが特徴の地上5階建てです。
直方体の四方から大きなガラス窓を通して自然光が入り、3階には「収蔵庫」が、4,5階には「展示室」が配置されています。
1階の「レストラン」「カフェ」は通りに面し、2階の「デッキ」で周辺と行き来できる構造で、デザイン性と機能性の高さなどが評価されたといいます。
今年度中に「基本設計」に入り、「実施設計」を経て2018年度中に着工する予定です。
運営には、民間の資金や手法を活用する「PFI方式」が導入され、事業者は今後決められます。
「新美術館」の構想は、1983年に大阪出身の洋画家「佐伯祐三」の作品31点が「大阪市」に寄贈されたことで機運が高まり、天王寺区にある「市立美術館」は「日本」「東洋」の「古美術」が中心であることから、近現代に特化することになったといいます。
集まった作品は約4900点で、「佐伯」作品のほか、前衛美術家集団「具体美術協会」のメンバーの作品や「西洋絵画」が目玉となるようです。
(讀賣新聞:2017.02.10抜粋)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所