「豊中えびす祭」:服部天神宮
「森記念財団都市戦略研究所」は、2016年版の「世界の都市総合力ランキング」を発表しました。
昨年まで3年間、4位の「東京」は3位に順位を上げています。訪日観光客が増加したことや、円安により住居費に割安感が出たことなどが反映されたといいます。
このランキングは、「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6つの分野を総合的に調査の上、計70の指標を使い都市の総合力を算出し、2008年から発表しています。
2016年版では42都市を対象としています。
「東京」の総合順位が3位に上がった理由は、訪日外国人の増加など、円安効果に伴う外的要因が挙げられ、さらに賃貸住宅の平均賃料が円安によって相対的に割安感が出たことも、総合順位の押し上げにつながったようです。
国内要因としては、「羽田空港」の国際線の就航数が増加するなど、交通利便性の向上も順位改善に働いています。
「東京」の強みを分野別でみると、法人税率の引き下げなどが寄与して「経済」が世界1位となり、研究者の交流機会や特許の登録数が多いことなどから、「研究・開発」分野は世界2位となっています
一方、「羽田空港」の国際化が進んだ点は評価されたものの、「東京」への直行便のさらなる拡充が求められ、「タクシー」の運賃が割高であるとして、「交通・アクセス」は11位で、再生可能エネルギーの活用比率が相対的に低いという理由から、「環境」は12位となっています。
総合順位1位は、5年連続で「ロンドン」ですが、「英国」の「欧州連合(EU)」離脱問題の影響は、この調査に明確には反映されていないようです。
2位は、5年連続で「ニューヨーク」、4位は「パリ」。「アジア」では5位に「シンガポール」、6位に「ソウル」、7位に「香港」がランクインしています。
(讀賣新聞16.10.19抜粋)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所