高さ350mの「木造超高層ビル」計画が進む!
新宿の高層ビルの屋上に、「長周期地震動」の揺れを抑える「超大型制振装置」が設置され、5月30日の地震で、効果が発揮されたといいます。
新宿の高層ビルは「新宿三井ビルディング」で、「制振装置」は、1,800tの重りをつるした振り子の原理で、「長周期地震動」を抑える仕組みになっています。
この装置は、「長周期地震動」の揺れを半減以下に抑える設計で、5月30日に発生した「長周期地震動」では、屋上レベルで、横揺れを2~3cmに抑えられたようです。
「長周期地震動」では、震度が小さくても「高層ビル」の上層階では大きな揺れになることがあります。装置を開発した「三井不動産」と「鹿島建設」は、30階以上の「高層ビル」で、屋上に設置するスペースがあれば、装置の設置は可能としています。
「新宿三井ビルディング」は、現時点でも耐震性能を十分満たしていますが、今後の「長周期地震動」の発生に対するテナント就労者の安心感を高め、揺れ幅を最新鋭の超高層ビル並みに抑えるために行うものとしています。
今回採用された「TMD」を屋上に設置する手法は、眺望が阻害されることや有効床面積が減少することもなく、居室内の工事がなくなるなど、テナントへの影響を大幅に低減できることから採用されるに至っています。
【※TMD:減衰器(Damper)を介して錘(Mass)を取り付け、固有振動数を最適に調整(Tuned)することにより振動を抑制する装置。】
(讀賣新聞:2015.06.02)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所