「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
仕事帰りに遠回りして近江八幡市で「ヴォーリズ」建築めぐりです。
そのひとつが「旧八幡郵便局」です。
「旧八幡郵便局」は、1921年(大正10年)に建築され、1960年(昭和35年)まで郵便局として使われていました。
現在は、NPO法人「ヴォーリズ建築保存再生運動 一粒の会」の事務局で、2004(平成16)年に玄関部分が復元されました。
日本のスパニッシュ建築の初期のものとして注目を集め、正面外観の曲線を描く妻壁、軒裏の化粧垂木に「スパニッシュ・ミッション様式」の特徴が見られます。
「スパニッシュ・ミッション様式」は、緩い勾配の寄棟屋根で庇が張り出しているところが特徴です。
教会建築に取り入れられるバロック風の切妻壁や、赤い屋根瓦と垂木の端を露出させています。
外観はシンメトリー(左右対称)を原則とし、中央部分にペディメントを施したポーチコがあります。
ペディメントはパラペット形のバロック風切妻壁。ダブルハング・ ウィンドウが一対で左右対称に取り付けられます。玄関扉の側には採光用側窓があります。
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所