「ボストン美術館展」ジャポニズム
「銀座」(東京)では再開発が目白押しです。
「森ビル」「J・フロントリテイリング」「住友商事」などは総額830億円の「銀座」地区最大の複合ビルを、「松坂屋銀座店」の跡地で進めています。工事は本格化し、2016年11月に開業する予定です。
売り場面積約46000㎡の商業施設には、海外の「高級ブランド」や「カフェ」など250~300のテナントが入る計画で、「観光バス」の乗降スペースや「観光案内所」「観世能楽堂」なども整備される模様です。
「銀座4丁目」交差点は昼夜、買い物客らが集まる「銀座」の中心ですが、「数寄屋橋」交差点の「ソニービル」の反対側では、「東急不動産」が大型商業施設を建設中です。地下5階、地上11階建てで、東京メトロ「銀座駅」と直結させる計画だとか。
2020年の「東京五輪」では、多くの競技場や選手村が「銀座」とは目と鼻の先の臨海副都心に集まることから、「五輪会場の玄関口になる」との期待が、再開発ブームの背景の一つにあるようです。
なかでも目立つのが、国内外からの観光客の増加を見越した「ホテル」の開業計画です。
「三井不動産ホテルマネジメント」は、12月に晴海通り沿いに「ミレニアム三井ガーデンホテル東京」をオープンしています。客室数は329で、客室の7割はベッドが大きいダブルサイズです。「ロビー」には、英語や中国語が堪能なスタッフが配置されています。
「京浜急行電鉄」も、2015年春に都営浅草線「東銀座駅」周辺に約200室を有するビジネスホテル「京急EXイン東銀座(仮称)」を開業させるといいます。
「東銀座駅」は、「羽田空港」からの交通アクセスが良く、五輪開催を追い風とした宿泊需要の増加に対応するとのこと。
「銀座」は、1960年代に建てられた建築物が多く、近年は老朽化で建て替える物件が目立っています。大規模な土地はないものの、再開発で小中規模の「ホテル」が進出する余地が出てきたことが開業ラッシュの背景にあるようです。
(讀賣新聞:2015.02.08)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所