「オープンカフェ」時代の到来

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:旬の話題

 大阪「御堂筋」の沿道にこの10月、「オープンカフェ」がオープンするようです。
 大阪市が進める規制緩和に伴う出店第1号で、さらに出店を増やし、パリ「シャンゼリゼ通り」のようなおしゃれな沿道を目指すとしています。シンボルのイチョウ並木を眺めながら一息つけるスポットが次々と誕生するでしょう。
 「カフェ」は、中央区道修町の「大阪ガス御堂筋東ビル」の前です。「京阪」や「地下鉄」の「淀屋橋駅」に近いビルの1階に入る「パンケーキ店」で、ビルと歩道の間の「公開空地」に、テーブルやパラソルを設置して営業するといいます。
 一帯はオフィスが集積していますが、土日の人通りは少なく、活性化が課題になっていました。
 国内で飲食店の屋外席は私有地内に限定されていましたが、2011年の「都市再生特別措置法」の改正で、自治体や警察の許可があれば、公道上を含めた公共的な場所で営業できるようになりました。
 「御堂筋」での「オープンカフェ」開設は、大阪市が施行した新たな要綱で可能となりました。「御堂筋」には、歩道から後退させて建てられたビルが多く、「公開空地」は私有地ですが、公共的な歩行空間と位置づけられ、イベント開催時などを除いては利用が難しい状況でした。
 新要綱は、椅子やテーブルを固定しないことなどを条件に、「カフェ」や「マルシェ」(市場)の設置を認めるものとなっています。
 「オープンカフェ」時代の到来です。








《2014.09.06:讀賣新聞夕刊》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

高塚哲治
専門家

高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導く一級建築士

高塚哲治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼