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「奈良市」にある再建工事中の「興福寺中金堂」で、5月24日に「上棟式」が行われました。
「中金堂」は一連の伽藍の中心となる建築物で、710年(和銅3年)の「平城京」遷都に合わせ、「藤原不比等」が造営したとされています。
「江戸時代」中期の1717年(享保2年)に火災で焼失した後は、小ぶりな仮の「中金堂」が築かれていましたが、今回の再建工事により、約300年ぶりに創建当時と同じ「天平様式」の伽藍がよみがえることになります。
「上棟式」には、「春日大社」の「式年造替」や、「興福寺」の造営にかかわる大工職「春日番匠座」「神職」「楽人」「僧侶」が列席しています。
大屋根の頂上部には巨大な「弓矢」や神に供える「御幣」が置かれ、装束姿の番匠方が掛け声に合わせて槌を3回ずつ振るい、「棟木」を打ち固めました。「瓦」を載せる儀式や、観世流の「祝寿之謡」(ことほぎのうたい)もあり、約700人が伝統行事を見守ったといいます。
「中金堂」は、2018年10月に完成予定で、「釈迦如来坐像」や国宝の「四天王像」など仏像計9体が安置されます。
《讀賣新聞14.05.25》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所