「伏見稲荷大社(京都)」と「すずめ」焼き
「ICカード」乗車券が普及し、駅の券売機の数が減ることから「JR西日本」や関西の大手「私鉄」各社は、「駅ナカ」に生まれた空きスペースに、「コンビニ」や「書店」などを設ける有効活用が進んでいます。
2013年末の全国の鉄道駅の券売機は前年同期比8%減の1万4900台で、ピークの2007年に比べて3割少なくなったといいます。
また、「ICカー」ド乗車券は普及が進み、「JR西日本」の「ICOCA(イコカ)」は開始時点で52万枚だったものが2-14年3月末では921万枚となり、「私鉄」の「PiTaPa(ピタパ)」も254万枚まで増えた模様です。
券売機は点検や修繕などで1台に年間7万~10万円程度の維持費がかかり、券売機の数の減少は鉄道会社にとっては維持管理の負担が軽減できる利点があります。
まとまった台数が撤去されると「駅ナカ」ビジネスに活用されるケースが多く、券売機付近は、乗客が行き交う一等地で、商業施設にすれば確実に集客が見込める場所です。
「阪急電鉄梅田駅」では2,3階の「券売機コーナー」が「書店」や「コンビニ」「雑貨店」になり、「高級スーパー」に転用するなど跡地活用が進んでいます。
「南海電気鉄道」も「難波駅」の3階券売機と駅員室があった場所をカジュアル衣料「ユニクロ」に改装しています。
券売機は、人の動線上にあり、「駅ナカ」ビジネスに有利な場所であり、有効活用する動きは広がることでしょう。
《讀賣新聞14.04.23》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所