「欠陥マンション」(東京・青山)発覚:【建築プロセスの最適化】の重要性
建設中の超高層マンション「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー」(東京都港区)で、鉄筋が足りないまま鉄筋コンクリート(RC)の「柱」が打設されていたようです。発注者は「積水ハウス」で、設計および施工は「大成建設」が担当しています。
マンションはRC造の地下1階、地上30階建て、総戸数は334戸で、2013年1月に着工し、現在は地下躯体工事中のようです。
不具合は地下に設置した計34本ある鉄筋コンクリート(RC)「柱」のうちの19本で、「主筋」を固定する「補強筋」(拘束筋)の一部が設置されないままコンクリートが打設されていたといいます。
「大成建設」は、2月に不具合に気付き、その翌日に「積水ハウス」に報告した上、2月下旬から「柱」のコンクリートをはつって「補強筋」を設置し、再打設する作業に入り、手直しの工事は4月上旬に完了予定だそうです。
同マンションは「免震構造」と「制振構造」を組み合わせたシステムが採用されています。「砂れき層」(地盤の強度を表すN値は60)を支持地盤とした「ベタ基礎」の上に「免震層」を設置する「基礎免震」で、大成建設の高性能免震技術である「ハイブリッドTASS構法」が採用され、「すべり支承」と「積層ゴム支承」を組み合わせたのが特徴。
「制振」には、鋼材を間柱として組み込む方法を導入し、降伏点の極めて低い鋼材を用いた装置(「LOYAL」)が使用されています。
引き渡しは当初予定通り15年7月の予定だそうです。
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所