「ガンバ大阪」新スタジアム建設資金不足

高塚哲治

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 「万博公園」(大阪府吹田市)内に建設されるサッカーJリーグの「ガンバ大阪」(G大阪)の新スタジアムの起工式は、12月15日に行われることが決まっていますが、建設費の大半を寄付で賄う方式のため、目標の140億円まで約27億円が不足しているということです。
 このままでは計画の一部変更を余儀なくされ、クラブや選手らは街頭募金を行い、来年には収益を建設費にあてる試合を計画するなど資金集めに奔走しているそうです。
 新スタジアムはサッカー専用で、4万人収容規模で、「大型映像装置」や「巨大ソーラーパネル」の屋根などを備え、国際試合も開催できるものです。
 飲食物なども備蓄し、総合的な「防災施設」にもなるといいます。2008年に構想が持ち上がってから5年、建設地が決まらなかったことなどから、完成は当初よりも4年遅れて2015年秋になる予定です。
 建設の背景には、サッカーの国際化があります。2008年7月には「G大阪」と「南米カップ王者」が戦う国際大会が、ホームの「万博記念競技場」ではなく、「セレッソ大阪」の本拠地「長居スタジアム」で行われました。「国際サッカー連盟」(FIFA)の幹部を迎え入れる「VIPルーム」が完備されていないなど規格に合わなかったことが理由ということです。
 建設費は「サッカーくじ」などの助成金約30億5000万円を除く、109億5000万円を寄付で賄う計画でしたが、景気低迷や昨年は「G大阪」が初めて「Jリーグ2部」(J2)への降格が決まる成績不振などもあって、ここまで企業約300社と個人5000人余りから集まったのは約82億3000万円です。
 「G大阪」などが作る任意団体の募金は来春で締め切られ、目標額に届かない場合は、「大型映像装置」の数を減らすなど計画変更の可能性もあるといいます。








《讀賣新聞13.11.25夕刊》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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