「伏見稲荷大社(京都)」と「すずめ」焼き
「中国」は「中朝国境」で、「北朝鮮」と結ぶ「道路」や「鉄道」の整備を相次いで進めているようです。
2月の「北朝鮮」による核実験以降、両国関係は冷え込みましたが、建設の推進に影響は見られないとのことです。背景には、対「北朝鮮」貿易の活発化による国境地帯の経済発展と、経済的結び付きを強めて「北朝鮮」に「改革・開放」を促すという二つの狙いがあるようです。
中朝貿易の拠点「丹東市」で10月11日~14日、中朝合わせて600社以上が参加する見本市が開かれ、会場には、「新しい橋が完成すれば、丹東は中国東北部で最大規模の物流拠点になる。ぜひ投資の検討を」と、同市が整備中の「貿易区」の模型が置かれていたそうです。
「新しい橋」とは、丹東の中心部から約10km離れた地点に建設中の来年中に完成予定の「新鴨緑江大橋」(長さ3026m)です。「高速道路」と直結し主要貿易港「大連」に接続します。22億元(約352億円)の投資額は「中国」側の負担とされています。現在の「中朝友誼(ゆうぎ)橋」は1車線しかなく、地元の中朝貿易商は「片側2車線の大橋が開通すれば貿易量は格段に増加する」と断言します。
「丹東市」は開通後の経済効果を見込み、既に貿易区を含む大規模な開発事業を進め、最終的に人口40万人の新都市が誕生するそうです。
「吉林省琿春(こんしゅん)市」でも、1億5000万元(約24億円)を投資し、国境橋の架け替え工事が年内に始まる予定です。「橋」は、「北朝鮮」の「 羅先 (ラソン)市」の「 羅津 (ラジン)港」につながる幹線道路の一部となります。内陸の同省は、同港を活用した貿易拡大を成長戦略の要に位置付け、「図們(ともん)」と同港間でも道路と鉄道の整備が進みます。
2月の核実験後、「中国」は税関検査を厳格化し、金融制裁も実施しました。「中国税関総署」の統計では、今年上半期の中朝貿易額は前年比5.8%減でしたが、7月は前年より13.8%、8月は22.1%増えているようです。
(讀賣新聞:13.10.17)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所