「外資系高級ホテル」続々と進出:「京都」
不評だった大阪府内の「駅のトイレ」が、「化粧コーナー」を設けたり、「洗浄便座」にしたり、「トイレットペーパー」を常備したりと変わりつつあります。
「大阪市」は4月下旬、市営地下鉄御堂筋線「新大阪駅」の「トイレ」を大規模改修しました。木目調の落ち着いた雰囲気に改め、女性向けに化粧や着替えができる「パウダールーム」を設けています。
「大阪市」は、2015年度末までに29億円をかけ、112駅の「トイレ」を順次改修する予定です。「悪いイメージを一新したい」と、清掃業者についても、入札の評価基準に清掃管理者の有無や、研修体制などを加えてサービス向上を図るといいます。
「近鉄」も昨年度から「トイレ」の快適化に着手しています。大阪「上本町駅」など5駅の「和式便器」を33個から13個に減らし、「洋式便器」を6個から23個に増やし、「温水洗浄便座」も同時に設置しています。
「照明」も「LED」に交換し、「小便器」の足元に「消臭マット」を置く工夫もしています。今年度は大阪「阿部野橋駅」など6駅でも同様の改修を進めるようです。
盗難防止のため備え付けられていなかった「トイレットペーパー」を常備する動きもあり、かつては「自動販売機」で購入しなければならない駅もありましたが、「京阪」「阪急」「阪神」「近鉄」の4社は昨年までに「トイレ」のある全駅に「トイレットペーパー」を常備し、「南海」も昨年、常備駅を5駅から28駅に増やしたそうです。「JR西日本」も有人駅の8割に備え付けています。
2011年に改装した「JR大阪駅」では、清掃担当者と別に、「トイレ」を不定期に巡回して、汚れや故障を見つける「サービスマイスター」2人を配置し、きれいな状態を維持しようと工夫中です。
「関西空港」は2009年、英国調査会社が選ぶ「世界空港ランキング」の「清潔なトイレ」部門で1位となり、私鉄関係者の一人は「これからは空港もライバル。お客様に気持ちよく使っていただくために知恵を絞りたい。」と話しています。
(讀賣新聞:13.10.16)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所