「豊中えびす祭」:服部天神宮
「関西空港」の玄関口でもある大阪ミナミの「南海電鉄難波駅前」を歩行者中心の「巨大広場」にしようと、商店主らでつくるまちづくり団体が活動を本格化させている模様です。
昨年、「大阪府市統合本部」が打ち出した「難波駅前のみどり化」に呼応したもので、現在、活用案を市民から募集しています。
該当するエリアは「高島屋」と「なんばマルイ」に挟まれた、大阪市が管理する約6000㎡です。「御堂筋」から分かれた市道が貫き、大規模なタクシー待機場もあり、「車」中心の構造になっています。
活動の背景には、地域間競争の激化があります。「大型商業施設」が開業した「梅田」や、超高層ビル「あべのハルカス」でにぎわう「天王寺・阿倍野」とは対照的に、「難波」に乗り入れる「南海」「近鉄」「市営地下鉄各駅」の乗降客数は減少傾向にあり、商圏縮小が懸念されているからです。
「商店街」や「町会」などは2011年に「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」を発足させ、交通や街づくりの専門家らを招き、世界的に知られる米ニューヨークの繁華街「タイムズスクエア」で進められている歩行者優先の街づくりなどを研究。
「府市統合本部」が昨年6月、将来構想「グランドデザイン・大阪」でこのエリアへの植樹などを盛り込んだことを受け、協議会は5月、「まちづくり構想」のたたき台をまとめました。「バス」と「タクシー」の乗り場を縮小し、エリアを待ち合わせや憩いの場にとして、「飲食」「ファッション」「電器店街」など、さまざまな顔がある「ミナミ」を散策する起点にするイメージです。
同協議会は「ミナミの未来を一緒に考えて」と、活用の具体案を21日まで募るとのこと。「グッドアイデア賞」(副賞・商品券3万円)3点を選び、地元の要望としてまとめる際に生かすとのこと。
(讀賣新聞:13.10.10夕刊)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所