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大阪ミナミの「道頓堀川」で実現を目指す「巨大プール構想」を巡り、地元商店主らが出資する設立準備会社が、事業計画を公表しました。「道頓堀」開削400周年を迎える2015年6月に開業し、実現すれば約5000人を収容できる世界最大のプール(全長800m)が出現するといいます。
しかし、「道頓堀川」で恒例化する夏の伝統行事の開催などに影響が及ぶため、関係者などからは懸念する声も出ているそうです。
会社は「道頓堀プールサイドアベニュー設立準備株式会社」(大阪市中央区)といい、社長の「今井徹・道頓堀商店会長」は「世界が驚く観光地になる」と胸を張っています。
構想を発案した「大阪府市特別顧問」で元経済企画庁長官の「堺屋太一」さんは、「成功すれば東京五輪の数倍の経済効果も見込める」と語っています。
事業計画によると、「プール」は、堀に架かる「日本橋」~「深里(ふかり)橋」間に防水性の布で作った組み立て式の「箱型水槽」(幅約10m、深さ約1,2m)を係留させ、1万トンの水道水を注ぎ込むといいます。
堀沿いの「遊歩道」も一部改修して「プールサイド」として活用するそうで、設計は、阪神大震災後に仮設住宅の建設にも携わった建築家「坂(ばん)茂」さんらが担当するとのこと。
総事業費は約40億円。大阪府市の財政支援は受けず、資金は全て民間企業や個人の出資などで確保するとし、「今井社長」は「地元企業などに協力を求め、来年中に集めたい」と説明しています。
プール営業は毎年6月下旬〜9月上旬の午前10時〜午後9時を予定し、利用料は1時間2000円(以降は同1000円)となる見込みです。期間中に約53万人の来場、約17億円の収入を見込んでいます。期間外はプールを撤去し、船上パレードなどの催しを連日実施するといいます。
「道頓堀プール」を巡っては、ミナミの活性化を目指す「今井社長」達から相談を受けた「堺屋」さんが、12年1月に大阪府市の会合で、大阪の「10大名物づくり」の一つとして提案し、今年4月に地元商店主らが準備会社を設立しました。
(讀賣新聞:13.10.11)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所