「伏見稲荷大社(京都)」と「すずめ」焼き
「高速道路」をまたぐ全国の「陸橋(跨道橋)」を「会計検査院」が調べたところ、建設してから一度も点検していないなど、安全が確保されていない橋が約4分の1の1000本以上に上るようです。
コンクリートが劣化した危険な橋が多数放置されている恐れがあり、「会計検査院」は各「高速道路会社」に対し、「管理者」である「自治体」の点検状況を確認するよう要請する方針です。
「陸橋(跨道橋)」は、高速道路で分断された地域の通行を確保するために高速道路会社側が造るもので、橋の上は「市町村道」などが通り、各社と協定を結んだ「自治体」が維持管理しています。
「会計検査院」が調査したのは、東日本/中日本/西日本/首都/阪神/本州四国連絡の6「高速道路会社」管内にある「陸橋(跨道橋)」4484本です。うち635本は建設後全く点検がなく、点検したかどうか書類などで確認できない橋も548本あるようで、全体の26%に問題があったとのこと。
「自治体」の担当者は《架道橋は住民の生活道路であることが多く、交通量が少ない。維持管理の予算が足りず、人員も限られ、点検の順位が後回しになっていた。》などと説明したといいます。
「陸橋(跨道橋)」は「高速道路」とセットで造られ、建設後40年以上が経過して老朽化したものが多いく、2009年2月には静岡県内の「東名高速」で、橋から剥がれたコンクリート片が落下するトラブルも起きています。「会計検査院」は、「高速道路」を走る車が危険にさらされているとして、各「道路会社」に「自治体」と協力して安全を確保するよう求める方針です。各社は《まだ指摘を受けていないため、現段階ではコメントできない。》としています。
(讀賣新聞:13.10.01)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所