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コラム
「魅惑の清朝陶磁」展:「京都国立博物館」
2013年10月5日 公開 / 2020年12月28日更新
古来「やきもの」の王者として名高い「中国陶磁」の中でも、その形・質の多様性と色鮮やかさにおいて、他を圧倒しているのが「清時代の陶磁器」「清朝陶磁」です。
「ヨーロッパ」の王侯貴族に愛されたばかりでなく、「明治維新」後の日本でも美術愛好家たちによって賞玩されていたことはよく知られています。ところが、「鎖国」していたという歴史観の影響もあって、「江戸時代」の日本へもたらされていた「清朝陶磁」には,これまであまり注意が払われてきませんでした。
しかし、江戸時代の日本は世界の中で決して孤立していたわけではなく、近年「鎖国」の実態解明が進む中で、「清朝陶磁」もかなりの量が既に「江戸時代」から日本へもたらされていたことが判ってきているようです。
「江戸時代」の日本人が愛した「民窯製品」のおおらかさや、近代日本の陶工たちが好敵手と認めた「官窯製品」に代表される高級品の精巧さを、伝世の名品をはじめとして、「出土品」や「沈没船」からの引き揚げ品も交えて紹介する展覧会です。
更には、「清朝陶磁」に強く影響されながらも、常に新しいものを生み出そうとし、時には逆に影響を与えることすらあった日本の陶工たちの努力の足跡を、彼らの作品を通して辿る展覧会でもあります。
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所
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