「華麗なるギャッツビー」:作家「スコット・フィッツジェラルド」
「ホーム」での転落・接触事故の防止など、「ホーム」上の安全対策は鉄道事業者にとって大きな課題で、1日の利用者数10万人以上の駅においては、「可動式ホーム柵」(ホームドア)を整備することが「国土交通省」の方針となっています。
しかし、「JR西日本」の京阪神圏の路線をはじめとして、同じ路線を異なる車両形式が走行するケースが多く、形式ごとに1両あたりのドアの数も異なることから、従来型の「可動式ホーム柵」の導入は容易ではありません。
解決策のひとつとして検討されている方法が、「昇降式ホーム柵」です。「ドア」ではなく「ロープ」で「ホーム」からの転落防止を図るもので、3扉車両・4扉車両のどちらにも対応できるといいます。
通常は。「ホーム」に設置された「ポスト」と複数の「ロープ」で閉じられた構造ですが、列車が「ホーム」へ進入し、停車すると、自動的に「ポスト」が上部へ伸び、同時に「ロープ」も列車のドアより高い位置まで上昇するというものです。
この伸縮式の柵を設置することにより、「ホーム」から転落するリスクが減ることになります。列車の出発前には「ポスト」と「ロープ」が下降し、乗務員が安全確認しやすいようになります。
「JR西日本」では昨年度、「ホーム」からの転落事故が6件、接触事故が8件発生しています。今年度上期も接触事故が7件起きたとのこと。
同社は「可動式ホーム柵」のほか、新快速の通過駅を中心に線路の「ホーム柵」を設置し、各ホームへ非常ボタンも数多く設置しています。更に、「転落検知マット」や「CPライン」、「内方線付きJIS規格点字ブロック」の整備など、さまざまな安全対策も実施しているそうです。
(讀賣新聞:13.09.12)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所