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「べネチア・ビエンナーレ」は、イタリアの「べネチア」で1895年から開催されている現代美術の国際美術展覧会です。2年に1度、奇数年に、6月頃から11月頃まで開催され、「ビエンナーレ」はイタリア語で「2年に1度」を指します。
この展覧会は、「万国博覧会」や「近代オリンピック」のように国が出展単位であり、参加各国は「べネチア」市内のメイン会場となる公園やその周囲にパビリオンを構え、国家代表アーティストの展示を行います。国同士が威信をかけて展示を行い、賞レースをすることから、「美術のオリンピック」とも称されています。
「ビエンナーレ」には「美術部門」だけでなく、「映画部門」「建築部門」「音楽部門」「演劇部門」「舞踊部門」があります。毎年「ベネチア」で開催されている「国際映画祭」と「国際演劇祭」、美術と同じ会場で偶数年に開催されている「国際建築展覧会」「ベネチア建築ビエンナー」、「フェニーチェ劇場」で行われる「国際音楽祭(ベネチア国際現代音楽祭)」「国際舞踊祭(コンテンポラリー・ダンス国際フェスティヴァル)」も「べネチア・ビエンナーレ」の一部となっています。
平成25年(2013年)3月13日に、第55回「ベネチア・ビエンナーレ国際美術展」についてイタリア・ローマ市で公式記者会見があり、美術展総合キュレーターである「マッシミリアーノ・ジオーニ」氏から招聘され、滋賀県草津市在住の「澤田真一」さんの作品が出品されることになりました。
「澤田真一」さんは草津市在住。陶芸作品の特徴は、作品を覆うトゲのような形態を持ち、度重なる制作の中で、一つのエレメント(トゲ)で「澤田真一」さんしかできない表現力を確立し、いきいきしたフォルムを表現できる能力は評価されています。
自閉症という先天的な障害がありますが、粘土造形によって自由に飛翔し、どこにもない自分だけが生み出した造形美があると評価されています。
スイスの美術館「アール・ブリュット・コレクション」に12点が収蔵され、また、平成22年(2010年)~23年(2011年)にかけてパリ市で開催された「アール・ブリュット・ジャポネ」展で注目を集めるなど、日本の「アール・ブリュット」を代表する作家の一人です。
《讀賣新聞13.05.30夕刊》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所