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「大原美術館」は、倉敷を基盤に幅広く活躍した事業家「大原孫三郎」が前年死去した画家「児島虎次郎」を記念して昭和5年に設立した、日本最初の西洋美術中心の私立美術館です。
日本美術のコレクターでもあった「大原孫三郎」は、親しい友人である「児島虎次郎」の才能と、美術に対する真摯な姿勢を高く評価し、三度にわたる渡欧をうながします。「児島虎次郎」は、制作に励むかたわら、「大原孫三郎」の同意のもと、日本人としての感覚を総動員してヨーロッパの美術作品を選び取るという作業に熱中したそうです。
「児島虎次郎」の選択は、東洋の感覚と西洋美術の精華との真剣勝負であり、「エル・グレコ」「ゴーギャン」「モネ」「マティス」等、今も大原美術館の中核をなす作品を丁寧に選び、倉敷にもたらすことになります。
「大原美術館」は、その後も、倉敷の地にあって活発な活動を続け、西洋の近代から現代の美術、日本の近代から現代の美術、民芸運動にかかわった作家たちの仕事等にコレクションを広げ、日本人の心情に裏打ちされた独特の個性を発揮するユニークな民間総合美術館として世界に知られるようになりました。
《讀賣新聞13.04.25》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所