「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
「凌雲寺」跡は、山口市にある周防国の戦国大名「大内氏」の当主「大内義興」の菩提寺であった「凌雲寺」の遺跡で、国の史跡となっています。
「吉敷川」上流の山間部の南に伸びる「舌状台地」に建てられていた寺院跡で、台地の南端を東西に横切る長い石垣が残っています。
「大内氏」滅亡後から平成に至るまで、実地調査が行われてこなかったため、寺院の詳細の一切が不明という「幻の寺」でもあります。日本の石垣は土手に石を積んで造られることが多いのに対して、「凌雲寺」の石垣は、大きな石を両面に積み上げて隙間を小石で埋める構造であり、朝鮮半島の城や、沖縄のグスクの石垣に類似しています。このことから、「大内氏」が朝鮮半島等と盛んに交流していた影響がうかがえるとのことです。
《讀賣新聞13.04.17》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所