「天王寺美術館」存続

高塚哲治

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テーマ:名建築/迷建築

 大阪市の美術館のあり方を話し合う有識者会議が4月18日、市役所で開かれ、閉鎖が検討されていた「市立美術館」(天王寺区)を「東洋古美術」に特化して残し、北区中之島に建設する「市立近代美術館」と併存させるべきだとの意見で一致したとのこと。 橋下徹市長は専門家の意向を尊重する考えで、市の北部と南部に2館が併存する見通しとなりました。
 本館は「伊藤正文」「海上静一」の設計で、1927年(昭和2年)12月から建設が着手し、途中工事が中断されるなどしながら、10年近くの歳月を費やして1936年(昭和11年)4月完成しています。  
 鉄骨鉄筋コンクリート構造の地下1階、地上3階、塔屋1階、建築面積は4,033㎡、延床面積は12,716㎡あります。「住友家」本邸があった場所で、「住友家」から美術館の建設を目的に、日本庭園「慶沢園」とともに敷地が寄贈されています。
 併設されている「美術研究所」では素描、絵画、彫塑の実技研究が行われ、ここから日本画、洋画、現代美術、建築など多くの作家を輩出してきた歴史があります。






《讀賣新聞13.04.18》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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