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コラム
「高速道路」の財源なき大改修時代の到来
2013年4月24日 公開 / 2020年12月28日更新
「インフラ」危機が叫ばれる中、「高速道路」の財源なき大改修が始まります。
「阪神高速道路」の有識者委員会(委員長=渡辺英一・京都大名誉教授)は、老朽化が進む「阪神高速道路」について、つくり替えや改修など、約6200億円の老朽化対策費用が必要になるとの試算を発表しました。「阪神高速道路」は修繕・維持費などに年250億円をかけているが、これを大幅に上回る巨額費用のため、今後、国や自治体と財源の確保を含めて対応策を検討するとのこと。
「阪神高速道路」の営業路線は約255キロあり、昭和39年の開通から50年近くが経過し老朽化が課題となっているため、完成からおおむね40年を超える約92キロを対象に、有識者委員会がひび割れや腐食の程度などを調べた結果に基づいています。
この調査結果では、「1号環状線」や「3号神戸線」の一部を含む計約12キロの区間は老朽化が著しく、道路の全体的なつくり替えが必要としています。とくに、「3号神戸線」の一部など4カ所は、中長期的に崩落の危険性もあり、その費用は合計で約4400億円と見積もっています。「12号守口線」の一部など計約24キロの区間は、道路の部分改修など「大規模修繕」に約400億円が必要と試算され、そのほかの区間でも補強工事などに約1400億円がかかるとしています。
財源なき「高速道路」の大改修の行方が気にかかります。
《讀賣新聞13.04.18》
タウ:プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所
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