「豊中えびす祭」:服部天神宮
イタリアの高級ブランド「グツチ」は、1月に破産した高級磁器メーカー「リチャードジノリ」を1300万円(約16億円)で買収するという提案を発表したようです。
「リチャードジノリ」は、1735年にトスカーナ大公国の「カルロ・ジノリ侯爵」が自領であるドッチア(フィレンツェ県、セスト・フィオレンティーノの一部)に磁器窯を開き創業。当時「マヨリカ陶器」全盛のイタリアにおいて、「マイセン」や「ウィーン窯」に対抗するため、鉱物学に造詣が深かった「ジノリ侯爵」が自ら原料土を捜し、ペーストの生成や発色等の磁器の研究を行い、イタリア初の白磁を完成させたものです。
1896年、ミラノのリチャード製陶社と合併して、現在の「リチャードジノリ」となりました。1956年、ラヴェーノのイタリア陶磁器会社と合併し、イタリア最大の陶磁器メーカーとなりました。
「リチャードジノリ」最古の代表作である「ベッキオホワイト」は不変の定番として親しまれており、1760年頃にトスカーナのとある貴族の為に造られた「イタリアンフルーツ」は現在でも新鮮さに満ちあふれ、不朽の名作となっています。また、「オリエントエクスプレス」は「オリエント急行」の車内で使用されている食器で、ブルーの車体と同じ色のデザインに「VSOE」のエンブレムがアレンジされています。
《讀賣新聞13.04.07》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所