世界7大無駄使い「ベルリン新空港」
1905年(明治38年)の建築当時の資料が見つかったことを受け、当初の姿に復原したもので、1998年(平成10年)12月に、国の重要文化財に指定された建築物です。
この建築物は、木造平屋建てで、東側の「洋館部」と西側の「和館部」からなり、「洋館部」は外観に英国風の「ハーフティンバー様式」を取り入れ、屋根は天然スレートの魚鱗葺きとなっています。また、玄関ドアの上側と左右にはイギリス製のステンドグラスがはめ込まれ、壁や天井には、全国でも珍しい金唐(きんから)紙が張られています。
「ハーフチェンバー様式」(half timbering)とは、北方ヨーロッパの「木造真壁」建築の技法を指します。また、「ハーフティンバー」「半木骨造」とも呼ばれています。アルプス以北の北方ヨーロッパ(英、独、仏)の木造建築に多く見られ、特に15世紀から17世紀、英国の住宅に多用されました。名称の由来は、壁と木造の部分が半々となる(半分木造の意味)こと、あるいは割られた材木を外部に見せるためともいわれています。柱、梁、斜材(筋違)、間柱、窓台等の軸組は隠されず装飾材としての役目を兼ね、軸組の間は漆喰や煉瓦、石などで仕上げています。
《「ハーフチェンバー様式」(half timbering)》
《讀賣新聞13.03.27》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所