画家「藤田嗣治」の作品「ランス市」へ寄贈

高塚哲治

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 20世紀初めのパリで活躍した日本人画家「藤田嗣治」(つぐはる、レオナール・フジタ、1886~1968)の未公開作品を含む遺作が、妻の君代さんとともに眠るフランスの「ランス市」に寄贈されました。  
没後50年にあたる2018年に開館する予定である「市立美術館」に常設展示室が設けられ、一般公開される予定です。
 寄贈されたのは、油絵や水彩画、ステンドグラスの下絵、陶器など。パリの画壇で著名になり始めたころの「自画像」(1922年)をはじめ、滞在先のブラジルの女性を描いた「マンゴー」(1932年)、「礼拝堂」(1956年)、「猫」(1963年)など。新美術館の開館までに、追加の寄贈も検討されているようです。
 生前の日記に「できればミュゼ(美術館)はつくって死にたい。画だけは散らさずに、そこに残したい。画が残せるのは芸術家画家としての誇りだ。」と書き残していたそうです。
 「ランス市」といえば、「大聖堂」と「シャンパン」。そして「妹島和代さん」「西沢立衛さん」(SANAA)設計による「ルーブル美術館(別館)」もあり美しい町です。


《讀賣新聞13.03.24》









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