被災校舎の復旧で「粗雑工事」が発覚:「欠陥住宅(49)」

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:欠陥住宅

 茨城県つくば市の中学校で、新築工事中の鉄筋コンクリート造(RC造)3階建ての渡り廊下を一旦全て取り壊し、つくり直しているということです。
 コンクリートを打設した際に、締め固めが不十分で大規模な「ジヤンカ」(コンクリートの打設不良の一つ。締め固め不足やセメントと砂利の分離、また型枠下端からのセメントペーストの漏れにより空隙ができ強度が下がり、脆くなっている状態。豆板(まめいた)とも呼ぶ。)が発生したことが原因のようです。
 渡り廊下は、東日本大震災で崩れたため撤去され、再建する工事中にトラブルか起こり、工期は当初の1月末から3月までに延びるとのこと。《日経アーキテクチュア2013-3-10》
 「資材の高騰」「労務不足」「技術力の低下」「建設プロセスの高度化(システム化)」などに伴い、不良工事が増加しないことを願うばかりです。





タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

高塚哲治
専門家

高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導く一級建築士

高塚哲治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼