道頓堀「角座」復活

高塚哲治

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 道頓堀「角座」は、江戸時代「角の芝居」とも呼ばれた芝居小屋です。戎橋側から「浪花座」「中座」「角座」「朝日座」「弁天座」の5つの芝居小屋は、「五つ櫓」(いつつやぐら)または「道頓堀五座」と呼ばれていたそうです。1758年(宝暦8年)、歌舞伎の舞台に不可欠である「回り舞台」が初めて採用されました。1920年(大正9年)松竹の経営に移り、以降松竹系の演劇興行が行われていましたが、戦災で焼失。戦後「SY角座」となり洋画専門の映画館として復興、その後1984年(昭和59年)に閉鎖されています。
 1986年(昭和61年)、飲食店を含めた複合ビルとして改築され、松竹系の映画館「角座1」「角座2」(当初「SY角座」「松竹角座」)として再開場。以降、映画興行が継続されましたが、「なんばパークス」(大阪難波の大阪球場跡地を南海電気鉄道が再開発した一大複合施設)に松竹がシネマコンプレックスを設ける事となったため、競合を避けるべく2007年(平成19年)4月18日をもって閉鎖されていました。
 今夏、126席の演芸場「道頓堀角座」がオープンする予定で、かつて道頓堀五座の一つだった「角座」の名称が復活となります。


《讀賣新聞2013.02.23夕刊》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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