【設計施工基準】: 雨水の浸入防止(外壁の防水)

高塚哲治

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テーマ:技術

 「住宅瑕疵担保履行法」の規定に基づく「保険」を利用する場合の【設計施工基準】において、雨水の浸入防止(外壁の防水)の基準は以下のとおりとなっています。
第9条
1外壁は、防水紙又は雨水の浸透を防止する仕上材等を用い、構造方法に応じた防水措置を施すこととする。
2防水紙の品質及び張り方は、次の各号によるものとする。
(1)通気構法(外壁内に通気層を設け、壁体内通気を可能とする構造)とした外壁に用いる防水紙は、JIS A 6111 (透湿防水シート)に適合する透湿防水シート又はこれと同等以上の透湿性能及び防水性能を有するものとする。
(2)前号以外の外壁に用いる防水祇は、JIS A 6005 (アスファルトルーフィングフェルト)に適合するアスファルトフェルト430又はこれと同等以上の防水性能を有するもの(透湿防水シートを除く)とする。
(3)防水紙の重ね合わせは、縦、横とも90mm以上とする。横の重ね合わせは、窯業系サイディング仕上げは150mm以上、金属系サイディング仕上げは150 mm以上とする。ただし、サイディング材製造者の施工基準においてサイディング材の目地や継ぎ目からの雨水の浸入を防止するために有効な措置を施すなど、当該基準が適切であると認められる場合は当該基準によることができる。
(4)外壁開口部の周囲(サッシ、その他の壁貫通口等の周囲)は、防水テープを用い防水紙を密着させることとする。
3ALCパネルその他これらに類する材料を用いた外壁の表面には、次の各号のいずれかに該当する雨水の浸透を防止する仕上材等の防水措置を施すこととする。
(1)JIS A 6909 (建築用仕上塗材)の薄付け仕上塗材に適合する防水形外装薄塗材E
(2)JIS A 6909 (建築用仕上塗材)の厚付け仕上塗材に適合する外装厚塗材E
(3)JIS A 6909 (建築用仕上塗材)の複層仕上塗材に適合する複層塗材CE、可とう形複合塗材CE、防水形複合塗材CE、複層塗材Si、複層塗材E又は防水形複層塗材E
(4)JIS A 6021 (建築用塗膜防水材)の外壁用塗膜防水材に適合するアクリルゴム系
(5)前各号に掲げるものと同等以上の雨水の浸透防止に有効であるもの
 外壁からの漏水が多く発生しています。注意して施工したいものです。


設計監理/調査鑑定/CM(コンストラクションマネジメント)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治
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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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