インフラ危機:「LCC(ライフサイクルコスト)」把握の重要性

高塚哲治

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 『東海、東南海、南海地震などが同時発生するマグニチュード(M)9クラスの「南海トラフ巨大地震」について、国の二つの有識者会議は29日、被害想定などを公表した。死者数は最大で32万3000人。そのうち津波による死者は全体の7割の23万人に達する。有識者会議では、迅速な避難により津波の死者は8割減らせるとして、国や自治体に対し避難施設や避難路の確保を図るよう求めている。』という衝撃的な発表があった翌日(8月30日)の「読売新聞」に、『インフラ危機』という記事が掲載されています。
 元来、建築物/土木構築物は必ず経年により劣化/陳腐化します。当然、修繕/更新/改修などを計画的に実施する必要があります。既に、高度成長期の「スクラップ・アンド・ビルド」(壊して、またつくる)の時代は終焉し、長期間使用可能なものの構築が求められる時代に移行しています。
残念なことに、未だに《初期コストの低減》だけを求める風潮の蔓延には辟易するところがあります。これも「欠陥建築物」が出現する原因の一つです。
 戸建住宅はもちろんのこと、すべての新築および既存の建築物/土木構築物において、「LCC(ライフサイクルコスト)」の把握と「計画的修繕」《「LCM(ライフサイクルマネジメント)」》への取り組みを本格的に実施する時がきています。後悔する前に…


【読売新聞2012/08/30】





CM(コンストラクションマネジメント)/設計監理/調査鑑定
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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