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高塚哲治

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導くプロ

高塚哲治(たかつかてつじ)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

コラム

「欠陥住宅(22)」「ウオーターハンマー現象」

欠陥住宅

2012年8月24日 / 2018年8月27日更新

 「ウオーターハンマー現象」とは、キッチン、浴室、洗面所等で「ドン!」「ガン!」「コン!」「ゴン!」「バシッ!」と聞こえる《原因不明の異音や衝撃音》のことです。また、原因不明の漏水、シャワーの温度の急激な変化や、給湯器のセンサーが破損するケースもあります。
 これらは全て「ウオーターハンマー(水撃)現象」であり、快適さや利便性を追求した水/温水の急閉止を伴う「シングルレバー水栓」「大型全自動洗濯機」「食器洗浄器」等の水栓器具、および電磁弁を内蔵した家電製品が急速に普及したことが原因です。更に近年、建築物の高層化、高台などへの建築、3階建て住宅の普及、住居密度の増加等により、各自治体が給水圧力・給水量を増やさざるを得なくなったことも一因です。今後ますます増加する問題です。
 機器の急閉止に伴い、配管内の水/温水が瞬間的に停止することから、流体の運動エネルギーが逃げ場を失い、圧力エネルギーに変換されます。配管内の急激な圧力上昇(水圧変動)により、「過大圧力波」(衝撃波)が生じ、この圧力波は配管や流体を通して瞬間的に遠方に伝播される為(水の場合、秒速1,400m以上)、原因不明の異音が発生することになります。これが「ウオーターハンマー現象」の原因です。この異音は、原因となる機器以外の場所で聞こえ、戸建住宅では、道を隔てた隣家に及ぶこともあります。
 集合住宅の場合、上下両隣を含む隣家との騒音/振動トラブルとなり、精神的な苦痛からノイローゼになるケースもあるようです。そのため、圧力変動を抑制する耐久性のある水撃防止器による恒久的な対策が必要となります。
 「ウオーターハンマー現象」を放置すると、水撃発生の原因である配管内の急激な水圧変動が配管を振るわせる「加振力」となり、配管の固有振動数と一致し、「共振現象」が生じます。この「共振現象」の衝撃で、発生する振動は非常に不快な音を誘発させます。この衝撃や振動が連続すると、配管および接続されている器具や機器、給湯器等の各種センサー類に損傷を与え、漏水事故をも誘発させます。
 「ウオーターハンマー現象」発生の3要素は以下のとおりです。
1.配管が長い
2.流量/流速が大きい
3.急閉止を伴う器具の使用や急閉止行為を行う
また、配管の曲げの位置や数が多く、角度が急な場合も発生しやすくなります。
 心当たりの方は専門家に相談してください。





調査鑑定/設計監理/CM(コンストラクションマネジメント)
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