「収縮制御コンクリート」の実用化
マンション外壁のタイルの剥離/浮きの相談が多く寄せられています。設計/施工上の瑕疵に相当するかどうかは、経緯/状況などを慎重に検証しなければなりません。
コンクリートに直接タイルを張る場合(下地モルタルを施工しない場合)、「コンクリートの面精度」「コンクリート面の不陸」「コンクリート面の剥離剤の付着・汚れ」などの影響で、タイルの【接着不良】が生じる可能性が高いことから、慎重な施工及び施工管理が必要となり、タイルメーカーのカタログ、及び「建築工事標準仕様書・同解説JASS19陶磁器質タイル張り工事:日本建築学会」、並びに「国土交通省大臣官房官庁営繕部監修建築工事共通仕様書」において、その施工方法が明示されています。コンクリート面の下地調整(コンクリート面を平滑にし、付着力を向上させる調整工事)が十分に行われていないこと/叩き込みの不足/ドライアウト/オープンタイムの管理不良に起因し、タイルの【接着不良】(タイルと張り付けモルタルの密着不良、張り付けモルタルとコンクリート面の接着不良)に伴う落下及び落下の危険性が生じることになります。
適切な位置への「伸縮調整目地」の未設置とタイルの【接着不良】の相乗的作用により、タイル張りの落下の危険性は顕在化します。
本来、コンクリート壁面に直接タイルを張る場合、通常、タイルの剥離を防止するためにコンクリート下地面へは「MCR工法」「目荒らし工法」「下地モルタル吹付け工法」などの配慮が必要であり、タイル張りの工法としては「モザイクタイル張り」ではなく、「マスク張り」(壁ユニットタイル改良圧着張り)が求められます。
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